てんぷら天弥

あなごの天ぷら
あなごの天ぷら

1978(昭和53)年創業の「てんぷら天弥」は、その名の通りてんぷら専門店である。銀座の老舗店「天一」で修業をし、西武調理師学校の講師としても30年以上活躍している牛島弥太郎氏の“名店の味”を、現在は息子の康雄氏が引き継ぎ親子2代で店を切り盛りしている。店舗は西武新宿線「新所沢」駅から約1分の好立地にある。

外観
外観

“銀座の名店の味”と聞くと、敷居が高いような気がしてしまうが、お年を召した方も足に負担がかからないテーブル席や、小さなお子様連れでも安心な8畳の座敷席もあって、店内は季節の花が飾られ高級感を醸しつつも、アットホームな雰囲気となっている。座敷席をあえて掘りごたつ式席にしないのも、お子様が落ちてしまわないようにという配慮からだ。中央はカウンター席となっているので、おひとり様で気軽に来店する人も少なくない。

ランチタイムは「天ぷら定食」(税別1,400円)や、天ぷら・お刺身・お食事・自家製シャーベットがセットの「お昼のサービスコース」(税別2,600円)といったリーズナブルなメニューも用意されている。

内観
内観

「てんぷら天弥」では、食材や調理法にこだわっており、健康を阻害する添加物や化学調味料は一切使わない。当然、食材の安全性を重視しており、毎日築地から旬の食材を仕入れている。魚介類などの種は銀座「天一」と同じ仲買から買っているという。米は生産者が見える減農薬のものを使用し、3種類をブレンド。さらに、調味料についても、天つゆに使う醤油やみりんなどは、国内でも有数の名産地・和歌山御坊市のメーカーの商品を使用。それぞれ3年間じっくり熟成させた国産丸大豆醬油と純みりんだ。

牛島弥太郎氏
牛島弥太郎氏

同店のてんぷらの特徴は、薄い衣でさっと挙げることで、厳選した食材を半生の状態で仕上げる一流の技術が光る。そのため、旬の食材を中心に使用し、季節の味をダイレクトに感じられるのも魅力だ。取材に訪れた秋を例に挙げると、鱈の白子、牡蠣、松茸、舞茸、銀杏、ユリ根など。天ぷら専門店ではあるが「松茸の土瓶蒸し」や、新鮮な魚介類も仕入れているので、お刺身も美味しいと好評だ。その他のシーズンは、春であれば山菜、フキノトウ、タラの芽、初夏は幼鮎、アワビ、鱧といった、まさに天ぷらを通して季節を感じられる食材を堪能できる。通年のメニューのイカも、春から夏はアオリイカ、秋から冬はスミイカを使用。一品一品に妥協がない“逸品”揃いなのだ。

新鮮な食材
新鮮な食材

店主お任せで、白子、牡蠣、アナゴ、松茸の土瓶蒸し、ご飯と赤だし味噌汁をお出し頂いた。白子は「山芋の磯辺揚げつゆ仕立て」と塩で楽しめる演出。牡蠣は半生で素材の食感、磯の風味が感じられる。白子と牡蠣はさらっと揚げたのに対して、アナゴのように皮に多少クセのある物はしっかりと火を通す。さらに、アナゴはカレー塩との相性も良いそうだ。また、食材によっては山椒塩と合わせることも。素材の味を引き出すための工夫を追求し続けているのだ。一例として、大葉は一般的には片面だけ衣をつける物が多いが、同店では大葉の風味を最大限に引き出せるよう、あえて大葉を丸めて揚げるなど、創意工夫に努めている姿勢にも感服する。その想いが料理1品1品から伝わってくるようだ。

熟練の技がひかる逸品
熟練の技がひかる逸品

同店の味を堪能したい場合は、店主お任せがオススメだが、てんぷら・御飯・赤だし・御新香がセットとなっている「月コース」が3,200円、「花コース」が4,000円とお得。座敷席は5~6名以上の貸切にも対応しており、約12人までの宴会にも利用できる。飲み物は、ビールをはじめ、日本酒、焼酎、そして意外なところでワインもラインナップ。日本酒は1合600円台のリーズナブルなものから、通好みの1合1,800円という逸品まで用意されている。まずは、「ランチタイムの天丼は絶対にお得」とオススメの天丼から、名店の味にふれてみてはいかがだろうか。

てんぷら天弥
所在地:埼玉県所沢市松葉町3-11 
電話番号:04-2994-6666
営業時間:11:30~14:00、17:00~21:00
定休日:月曜日、第3火曜日
http://www.tenpuratenya.com/



PAGE
TOP