桶川市立朝日小学校インタビュー

“Good to Great !”「良い」から「素晴らしい」を目指す。より良い学校づくり/桶川市立朝日小学校 吉田元校長先生


桶川市立朝日小学校
吉田元校長先生

“Good to Great !”「良い」から「素晴らしい」を目指す。より良い学校づくり

住宅地に囲まれたエリアに、1984(昭和59)年に開校した「桶川市立朝日小学校」。“Good to Great !(良いから素晴らしいへ)”をスローガンに掲げる新しい取り組みに熱心な学校で、地域・学校・家庭が一丸となって学校運営に臨む理想的な環境です。今回は、桶川市で生まれ育ち、中学校の先生としても長年教育に携わってきた吉田元(よしだ・はじめ)校長に、「桶川市立朝日小学校」の特色と地域の魅力についてお話を伺いました。

より良い学校づくりに貢献する“学校応援団”

銘板
銘板

Q.まず、学校の歴史と特色について教えてください。

1984(昭和59)年に開校した「桶川市立朝日小学校」は、市内に7校ある小学校のなかでもっとも新しい学校です。2015(平成27)年8月末現在、17学級531名の児童が在籍し、「桶川」駅西口の若宮地区から、学校周辺の朝日地区、線路を渡った神明地区が学区域に指定されています。

授業風景
授業風景

交通量の多い大きな通りにも面していない住宅地のなかの穏やかな生活環境に恵まれています。 また、設備面では教室(理科室等の一部は未設定)に冷暖房が完備されているほか、2015(平成27)年1月には体育館がリニューアルされ、屋上に設置されたプールとともに快適な学習環境が整えられています。

体育館
体育館

Q.地域の方や卒業生の保護者も参加する“学校応援団”の取り組みも盛んなようですね

桶川市内にあるすべての小・中学校には、それぞれ“学校応援団”と呼ばれる組織があり、当校では「環境整備」、「登下校時の見守り」、「学習支援」とおおきく3つに分かれた取り組みで学校運営をサポートしてくれています。 PTAとは別組織ではあるのですが、兼任して役割を引き受けてくださっている方も多く、また卒業生のご家族や古くから地域にいらっしゃる方など、多くの方にご協力をいただいています。一例として、掲示物の作製ボランティアは校内の環境整備につながる特色ある取り組みで、校内に掲示するお知らせや教育目標などを、色づかいや見せ方にも配慮して制作することで、子どもたちの注意や関心を促す重要な取り組みのひとつになっています。

目指す児童像の掲示
目指す児童像の掲示

また、木々の多い市内の小学校にとっては落ち葉拾いや花植えなど子どもたちと一緒に活動してくださる「環境整備」は非常に助かりますし、踏み切りの無い線路を毎日安全に渡してくださる「登下校時の見守り」もなくてはならない存在です。 「学習支援」においても図書ボランティアによる読み聞かせや、ミシン、くぎ打ちといった授業の大切な一部をサポートしていただくこともあり、“学校応援団”の取り組みにはいつも感謝しています。 さらに、お父さん方が“おやじの会”を結成してくださり、ペンキ塗りや自転車の整理などで力を貸してくれています。

あたらしいアプローチを取り入れた“Good to Great !”への取り組み

黒板アート
黒板アート

Q.子どもたちの良い点はどんな点ですか?

児童は学校生活のきまりを守れますし、あいさつもちゃんとできます。授業や運動に真面目に取り組める子たちです。総合的に見て、良い児童が育っている良い学校です。

Q.校長先生みずから取り組む“黒板アート”とは?

“黒板アート”をはじめたきっかけは、2014(平成26)年に校長として赴任した際に自己紹介を目的として描いたのがはじまりで、それから月に1回、子どもたちに“伝えたい”ことを馴染みのあるキャラクターを用いながら描き続けています。たとえば「ろうかを走るな!!」と文字だけで書くよりも、「ろうかは静かに右側を歩きましょう」と掲示をすることで、子どもたちが興味をもってそのメッセージを受け取ってくれます。

“Good to Great !”もより良い学校づくりを目指すわれわれ教職員へ向けたスローガンなのですが、「朝日小学校」が「今の状態で十分」と思っていると、現状維持すらできなくなってしまう時代ですから、「良い(Good)」学校から「素晴らしい(Great)」学校へもうちょっと踏み出して行こうというメッセージを込めています。

“お弁当の日”の記録
“お弁当の日”の記録

Q.学習面における取り組みの特色は?

教科全般に共通することとしては、これまでながらく基礎基本の徹底によるボトムアップを目標にしてきました。現在は学習の得意な子もそうでない子もそれぞれに“やりがい”や“達成感”を感じることのできる「どの子にもわかる・できるを実感させる授業」の創造に取り組んでいます。全ての教職員が前向きに、そして熱心に指導方法を工夫しています。また当校ならではの取り組みとしては、小学校5・6年生でそれぞれ年3回の“お弁当の日”があります。学級担任と栄養教諭の指導のもと家庭科の授業と関連を図りつつ実施しています。5年程続く取り組みで、「持参した弁当箱に給食を詰め替える」、「自分で炊いたご飯を持参して給食のおかずと食べる」、「自分でお弁当をつくる」の3つのステップで行います。「お弁当を作るためにはどんな食材が必要か?」「手早く作るためにはどんな段取りにするのが良いか?」など、食育を促す良い学習機会になっていると思います。

地域に住む“人”がもっとも魅力的

あいさつ運動の掲示
あいさつ運動の掲示

Q.次に、学校のある地域の魅力や特色についてお聞かせください。

“学校応援団”でも触れましたが、学校運営に協力してくださる地域の方が多く、あたたかい眼差しで学校を見守ってくださっていることに魅力を感じます。学校の北側には畑があるのですが、体育館の改修で校内の畑が使えなかったときに、わざわざ畑を耕してくださったうえひろびろとした場所を貸してくださるなど地域のみなさまには本当に感謝しています。 生活環境の面から言えば、「北上尾」駅の東口には「PAPA上尾ショッピングアベニュー」という商業施設がありますし、2014(平成26)年には「ベニバナウォーク桶川」もオープンし、週末のお出かけやショッピングなどますます便利になりました。 また学校の西側を南北に走る「はなみずき通り」にもスーパーや家電量販店、飲食店など、お店が揃っていますし、日々の生活にはとても便利です。

PAPA上尾ショッピングアベニュー
PAPA上尾ショッピングアベニュー

さらに「桶川」駅前の「おけがわマイン」も2015(平成27)年10月1日にリニューアルオープンする予定で、カフェスペースを併設した図書館がオープンするそうで、子どものいるご家庭にとってもよりいっそう生活が充実するものと思われます。 圏央道にアクセスしやすいこの地域は、車での生活がとても便利です。子ども達の絵日記を見ると、夏は東名を経由して静岡の海に出かけたり、秋は東北道で日光の紅葉を見に行ったり、また冬になれば関越でスキーに行ったりと、旅行やレジャーにも便利な恵まれた環境であることが分かります。 桶川は災害も少なく安全で過ごしやすく、何よりそこに住む方々の“人”の良さが魅力ではないでしょうか。

桶川市立朝日小学校インタビュー
桶川市立朝日小学校インタビュー

桶川市立朝日小学校

吉田 元(よしだ・はじめ)校長
埼玉県桶川市朝日2−18−1
URL:http://www.okegawaasahi-es.ed.jp/asa/
※この情報は2015(平成27)年8月時点のものです。

“Good to Great !”「良い」から「素晴らしい」を目指す。より良い学校づくり/桶川市立朝日小学校 吉田元校長先生
所在地:埼玉県桶川市朝日2-18-1 
電話番号:048-771-3775
http://schit.net/okegawa/esasahi/