リバースモーゲージ型住宅ローンの利用者が増加中

「リバースモーゲージ」という言葉をご存知でしょうか? シニアの方がマイホームを担保にしてリフォーム資金などを借りるローンのことで、利用者が増えているようです。詳細をご紹介しましょう。

持ち家を担保に融資を受け、死亡時には売却して返済

「リバースモーゲージ」とは高齢者の住む住宅を、資産として活用する手法として注目されている融資制度です。持ち家を担保として融資を受け、リフォーム資金や子ども世帯の住宅購入資金、サービス付き高齢者向け住宅の入居資金などに充て、死亡したときには住宅を売却することで返済する仕組みです。

超高齢化社会となりシニア層の住宅ニーズも多様化していますが、長年住み慣れた住宅を持ち続けながら、資産としての価値を活用する手法として注目をあびており、一部の金融機関で取り扱いが始まっています。

そのなかでも、「リ・バース60」は住宅金融支援機構の住宅融資保険を活用した金融機関によるリバースモーゲージ型の住宅ローンのことで、満60歳以上の方を対象とした制度です。この「リ・バース60」の利用実績に関する報告が先日行われました。

平成29年度は前年比で4倍を超える利用戸数に

住宅金融支援機構によると、平成29年度の利用実績は、金融機関から住宅金融支援機構への申請があったのが174戸、そのうち実際に融資が実行されたのは68戸で、いずれも対前年比で400%を超える伸びを見せています。取扱った金融機関は38機関、融資額の合計は8.5億円にのぼるとのこと。

使用者のプロフィールをみると、平均年齢は72歳、年収は330万円。年金受給者が6割を占め、会社員や会社役員なども約3割になっています。資金を必要とした額は3391万円、借り入れた額は1691万円、毎月の返済額は3.5万円でした。

融資を何に使用したのかという資金使途は、下記のような結果となっています。
「新築マンション購入」…40%
「新築戸建建設」…31%
「戸建リフォーム」…13%
「借換え」…8%
「その他」…8%
現在住んでいる住まいのリフォームよりも、新たなマンション購入や戸建住宅の新築に使用するケースが7割を占めています。

「リ・バース60」の特徴とは?

このように親世代との同居や実家の活用を考えている子育て世代にとっても、役に立つ仕組みでもありますので、興味のある方は調べてみてください。

「リ・バース60」の特徴を抜粋してご紹介しておきましょう。

●住宅融資保険を活用した金融機関によるリバースモーゲージ型の住宅ローン
●満60歳以上の方が利用可能
●住宅建設(建て替え)、マンション・戸建住宅購入、リフォーム、住宅ローンの借り換え、セカンドハウスの建設・購入、サービス付き高齢者向け住宅の入居一時金、子世帯などが居住する住宅取得資金などに利用可能。生活資金は対象外。
●担保評価額の50%または60%まで融資が可能
●毎月の支払は利息のみで、元金は利用者が死亡した際に担保の売却などにより一括して返済

調査結果はこちらです。
https://www.jhf.go.jp/files/400346450.pdf