平年並みかやや早めの開花が多い見込み 全国で最初の開花は福岡で3月19日予想
気象予報士の派遣や提供、気象データ、気象コンテンツの提供及び配信を手掛ける株式会社ウェザーマップは、2023 年第一回「さくら開花予想」を発表しました。(九州〜北海道53地点)
■2023年のさくら概要
2023年のさくらは、平年並みからやや早めの開花となる所が多くなるでしょう。トップは福岡で、3月19日の予想です。東北北部や北海道は平年より早い見込みです。
第一回【開花予想日】
東京:3月22日頃、名古屋:3月23日頃、大阪:3月26日頃、福岡:3月19日頃、長崎:3月20日頃
各地の開花予想日の詳細は、公式サイトをご確認ください。
URL:https://sakura.weathermap.jp/
さくら開花前線(等期日線図)
2023年のさくらは、平年並みからやや早めの開花となる所が多くなるでしょう。トップは福岡で、3月19日の予想です。東北北部や北海道は平年より早い見込みです。
今年の冬は、強い寒気が流れ込むこともありましたが長続きはしなかったため、特に寒い冬というわけではありません。また11月が高温だったこともあり、休眠打破はやや弱いところが多いと考えられます。
この先2月のうちは気温が平年並みからやや低めで、花芽成長の序盤はゆっくりと進みそうです。3月に入るころからは次第に気温が高くなる見込みですが、大幅な高温になる可能性は低いとみられます。このため、さくらの開花は平年並みかやや早めのところが多い見込みです。
そのあと4月にかけては気温が高い日が多くなる予想で、東北北部や北海道は平年より早くなりそうです。
(気象予報士・渡邊正太郎)
ウェザーマップの開花予想手法~1万通りのシミュレーション、「開花確率」を利用
さくらの開花予想は、気温の予測精度に大きく左右されます。そこでウェザーマップでは以下のような手法で予想します。
① 今後の気温を気象庁数値予報などをベースに独自予測
② 予測された気温データをもとに、約1万通りの開花日をシミュレーション(=開花確率)
③ 1万通りの開花日の平均を「開花予想日」として発表
この手法が、過去の例を見て最も誤差が少なくなると考えています。「さくら開花予想2023」Webサイト上では、シミュレーション結果を「開花確率」グラフとして掲載。従来の「開花予想日」のみでなく、幅を持った情報として提供しています。
※itot以外の画像出典:IMAGICA GROUP