AIで視覚的に見る、東京の中古マンション価格。値上がり率が最も高いのがどのエリア?

スイス発の不動産テック企業、PriceHubbleは、東京の中古マンション価格についての調査レポートを発表しました。自社のAI査定をベースにした価格のヒートマップを作成することにより、中古マンション価格のエリアによる価格の違い、価格の上昇率について、視覚的な比較を可能にしています。

東京のマンション価格は、ここ数年で大きく値上がりしました。どこのエリアが、どのくらい値上がりしていたでしょうか?

東京都心のマンション価格(2015年)

PriceHubbleのAI査定モデルを使って、「2005年築の中古マンション物件」の平米単価を算出しています。

画像:東京都心の価格(2015年)

赤いエリアが平米単価が高く、黄、緑、青の順に価格が安くなります。
2015年時点では、青山、代官山など、都心の高級住宅地を中心に赤色のエリアがあります。

東京都心のマンション価格(2021年)

下のマップは、6年後の2021年です。2015年と比較すると、赤色が広範囲になっています。

画像:東京都心の価格(2021年)

東京都、市区ごとの値上がり率

上記のマップと同じ条件(2005年築のマンション)で、市区ごとに、2015年から2021年の値上がり率を算出しました。

表:2015年~2021年のマンション値上がり率(2005年築)トップ10(23区)

23区は、全て、大きく値上がりしています。都心3区(千代田区、中央区、港区)、城東(東京23区東部)の伸びが
高いです。一方で、市部は、0%前後の市も多いです。市部も、武蔵野市など、都心に近いほど値上がり率が高くなります。

表:2015年~2021年のマンション値上がり率(2005年築)トップ10(市部)

湾岸エリアのマンション価格

次に、もう少し狭いエリアで、価格のマップを見てみましょう。
以下のマップは、東京の湾岸エリアです。近年、再開発で、多くのマンションが建てられました。

画像:湾岸エリアの価格(2015年)
画像:湾岸エリアの価格(2021年)

やはり、都心に近いほど、価格が高いことが分かります。また、2015年と2021年のマップを比べると、都心だけでなく、湾岸エリアでも値上がりが進んでいます。値上がり率は、都心に近い方が高い傾向があるようです。

※itot以外の画像出典: 株式会社プライスハブルジャパン