全国のまちなかや美術館で見かけるブロンズ像、家庭にある仏具を筆頭に、鋳物製品の大きなシェアを誇る富山県『ものづくりのまち高岡』。そんな高岡が総力を尽くし、毎年恒例のクラフトイベントで盛り上がるのがこの9月です。ものづくりを買える、観れる、食べる、出会える複合型のイベントとして開催してきた街から、今年は新しい試みとして工芸職人×クラフト作家×フード×音楽をテーマに新たなイベントを開催します。
高岡のものづくりはもちろん、隣県だけでなく遠方は北海道からさまざまなクラフト・工芸作家、ものづくり団体やショップ、メーカーを招待し、40を超えるブースが集合します。さらに会場は富山県でもイベント開催前例のない立体駐車場の屋上!秋晴れで気候の良い季節に、見晴らしが良い最高の環境で、音楽やフードを楽しみながら、素敵なモノ作りに出会えます。
※詳細は公式サイトよりご確認ください。
URL:https://ichibamachi.jp/marche2022
町の機能を有効活用、天候が不安定な北陸ならではの発想。晴れたら屋上、雨なら1フロア下げて屋根の下で開催。駐車場開催なので、来場もダイレクトで便利!!
1年間のうち半分以上の日数、「空から何かが降ってくる」富山県高岡市の北陸的な天候。野外で大規模なイベントを開催するにはリスクが大きい地域。そこで今回、初の試みとして高岡駅に隣接する立体駐車場を会場にします。来場・設営も車でダイレクトに来れる上に、1フロアの面積も広く利便性に富んでいます。駅前なので車を停めたあと、会場である中央駐車場を起点とした街歩きを楽しんでいただくきっかけになることを目指します。
都心ほど満車になることが少ない高岡の立体駐車場の新たな活用方法となるかもしれません。
買う、見るだけじゃない?クラフト好きな方はもちろん、新しいモノ作りを求めるデザイナーやバイヤーに向けた、体験・参加型のクラフトイベント。
現在、国内唯一の全国公募型のクラフト作品審査会として30年以上の歴史をもつ『工芸都市高岡クラフトコンペティション』。全国から集まった数百点の工芸・クラフト作品をものづくりのトップランナーが審査し、厳しい関門をくぐり抜けた作品が展示販売されるイベント「高岡クラフト展」。秋の高岡クラフトイベントは、まさにこの“ものづくりの定点観測”が見られる展覧会を筆頭に、高岡駅前中心市街地の90を超える会場でモノづくりに出会える様々なイベント『高岡クラフト市場街』が開催されています。
そんな高岡クラフト市場街の新企画として開催する、今回の『高岡クラフトマルシェ』は、それらのイベントとはまた一味違った切り口で企画されたプログラムです。県内外のクラフト作家やフードブースが集まるだけでなく、20を超える高岡の伝統産業の工房や工場が「技術を展示する」という、従来型の展覧会とは異なる手法でおこなう、新しい感覚のショーになります。
【イベントの概要】
■タイトル:高岡クラフトマルシェ
■会期:2022年9月23日(金)〜24日(土)
■時間:23日 11時〜17時|24日 10時〜18時
■会場:高岡市営中央駐車場(屋上)
みどころ1: 伝統産業の工房が一堂に。20社の技術を一望できる新しい産業観光の展示
■高岡伝統産業青年会:くらしに生きる伝統のかほり展
富山県高岡市で400年以上続く伝統産業を引き継ぐ若手職人・問屋の団体、高岡伝統産業青年会による合同展示会。高岡のものづくりの特色でもある分業制で培われた多様な素材に対応できる技術の幅と、深さを職人の解説を通して知り、体感することができる展示会です。デザイナーやものづくりに携わる方々の持つ「作りたい」というアイディアと高岡に息づく伝統技術の出会いを創出し、伝統産業の新たな可能性の発掘を目指します。鋳造、鍛金、金属着色、研磨など江戸時代から高岡で受け継がれる伝統技術を製作過程とともに公開し、展示する技術展「暮らしに生きる伝統のかほり展」。
20社以上の伝産工房が技術を一堂に体感できる、いわば屋上に突如現れた『一坪工場(ヒトツボファクトリー)』の集合体。まさに高岡の技術工場が軒を連ねる“銅器団地”をコンパクトにまとめて持ってきたような大型展示会の開催は今回が初めてとなります。
みどころ2 : デザインショップ、サウナグッズ、全国のクラフト作家など、物販ブース多数
■感度の高いライフスタイルグッズから、一点もののアクセサリーやカトラリーなど
県内外のクラフト作家が直接対面で作品の説明、販売をします。その他県内からはライフスタイルショップD&DEPARTMENTがオリジナルのプロダクトを販売したり、サウナ禅をテーマにしたプロダクトの発表・座禅体験ほか、ハイレベルなモノづくりが並びます。
みどころ3 : 県内人気のスイーツ、フード店も参加します!
県内で人気のジェラートショップやコーヒー店をはじめ、インスタでも話題のスイーツショップなどが参加します。また、富山県内の和・洋菓子店が加盟する「富山菓子工業組合」ブースも参加。フードや菓子コーナーなど、イートインからテイクアウトで充実しています。
みどころ4 : クラフトワークショップやDJブース、トークショーなど、内容も充実しています
高岡伝統産業青年会による、錫の鋳造ワークショップでは、オリジナルのぐい飲みや、石川県の職人たちと獅子頭を作れます。さらに、富山県在住のDJが会場を音楽で彩ります。23日には高岡×石川×北海道の産地から登壇し、それぞれのものづくりのシーンについてトークショーもおこないます(開催時間調整中)
イベント主催:高岡クラフト市場街
企画・運営:高岡伝統産業青年会
高岡クラフトマルシェの主催は、秋のクラフトイベントをとりまとめる「高岡クラフト市場街実行委員会」。
イベントの企画運営は、同市の若手職人組合『高岡伝統産業青年会』が取り仕切っています。全国で技術の担い手不足や産業の落ち込みが続く中、産業観光という新しい考え方も出てくる昨今、高岡職人だからこそできる新しいアプローチを目指して、いよいよ開催します。
「高岡クラフトマルシェ」が開催される、富山県高岡市は江戸時代に「高岡城」の城下町として発展した歴史を持ちます。住みたい街がきっと見つかるエリアガイドitot「高岡に暮らす」では、高岡市のおすすめグルメスポットや高岡市役所、高岡市立博物館の方々へ、街の魅力についてインタビューをしています。富山県への移住、引っ越しなどを検討している方はあわせてご覧ください。
URL:https://toyama.itot.jp/takaoka-life/
※itot以外の画像出典:高岡伝統産業青年会