ミソラ食堂
東武東上線「朝霞」駅から徒歩4分、いくつかの商店が並ぶ道沿い。「ミソノ食堂」と白字でシンプルに書かれた緑の暖簾と軒先のテントが目をひく、一軒のお店がある。親しみやすさのある暖簾をくぐると、白壁の店内に木製のテーブルと緑の椅子が並べられた、これまたシンプルで愛着を感じるフレンチアンティーク調の開放感のある空間が広がっている。
老若男女問わず、気兼ねなく食事を楽しめる雰囲気が漂う店には、日々、ランチ利用で訪れる主婦層の姿が多く見られる。テーブル席とカウンター席の他、店内奥には小上がりの席も用意されており、おひとり様もお子様連れなどのファミリーでも寛げる居心地のよい空間は、この店の魅力のひとつ。
父親がコックだったという店主の松澤邦明さんは、30代でもともといたアパレル業界から飲食店業界に転身。都内の複数のビストロやイタリアンで修業をし、2012年に奥様の実家である朝霞に店をオープンさせた。料理を食べるだけではなく、自身が好きな音楽をはじめ、「さまざまなカルチャーをこの場所から発信したい」と、店内ではアート展示や音楽ライブなどを開催しているという。
そんなユニークな当店が提供するメニューは、フレンチベースの多国籍料理。食材は朝霞市の農家などで直接購入するなどできるだけ地産地消を目指し、パンやケーキ、ドレッシングなどもすべて手作りといった食に対するこだわりがつまった料理は、子どもでも安心しておいしく食べられる味つけが特徴。
数あるメニューの中でもおすすめなのが、「大山地鶏の骨つきモモ肉のコンフィ」とキッシュ。低温で焼き上げられた肉は、外はパリパリ、中は骨から簡単にくずれるほどのホロホロ感で地鶏特有のくせはまったくなく、肉の味わいをしっかり感じられる逸品。また、国産豚バラを使用した自家製のベーコンとパイ生地でつくるキッシュも、すぐに売り切れになってしまうほどの人気。
食事メニューの他にもドリンクは、埼玉県のクラフトビールやフランスワインを中心にさまざまな種類を取り揃えている。また、お弁当など、テイクアウトも対応しているため、まずは気軽にお店の味を楽しんでみるのもおすすめだ。
お店を「文化的発信をする、誰でも気軽に来られるコミュニティスペースのような場所にしたい」と語る松澤さん。店内を包むゆったりとした自由な空気は、そんな想いから自然とつくり出されているのだろう。
ミソラ食堂
所在地:埼玉県朝霞市仲町1-3-37
電話番号:048-461-5665
営業時間 ランチ :11:30~15:00(LO 14:00)
ディナー:18:00~22:00(LO 21;00)
定休日:月曜日(その他臨時休業あり)
https://misorashokudou-asaka.owst.jp/