「東武動物公園」駅東口を出て、大落古利根川沿いを徒歩6分ほど歩いていくと、突然現れるおしゃれな外観。外壁には、店名「Radix」のグラフィティが描かれている。杉戸町に店を構える街の人気サーフショップだ。創業は古く、初代オーナーの地元であるこの地にオープンしたのは約40年前のこと。現在は、高校時代からサーフィンを続けているという3代目オーナーの池野政勝さんが店を営んでいる。

お店では、サーフボードやウエットスーツなどのサーフ用品の他、アウトドア用品、雑貨や衣料品などを幅広く取り揃えている。中でも人気は、やはりサーフボード。最近はインターネット上でサーフボードの選び方を知ることができたり、購入できたりするが、実際に形を見て、触り心地なども確かめた上で購入する人も依然として多いという。お店ではボードについて丁寧に商品説明をしてくれるのはもちろん、サーフィンを楽しむ際のルールなど、サーフィンにまつわる知見も教えてくれるため初心者にとって心強い。

杉戸町周辺は、圏央道の開通によって交通の便が格段によくなっている。そのおかげで大洗海岸（茨城県）や九十九里浜（千葉県）などの海へサーフィンをしに行く人が増えており、これからサーフィンを始める人やサーフィン歴の長い方までさまざまな方が店を訪れるという。

お店では商品販売だけではなく、スクールも開校しているという充実ぶり。サーフィンの基本を学べるBeginnerコースから大会出場を目指せるChallengeコース、さらにはKidsコース（7～9月限定）、家族で楽しめるFamilyコースまで目的とレベルに合わせて選べるコースが用意されている。また、杉戸町とのコラボイベントとして、店の前を流れる大落古利根川でSAP教室を開催（2020（令和2）年10月31日）したり、ステンドグラスを作るワークショップを実施するなど参加型のイベント開催にも力を入れている。

「サーフィンは自然と一体化した感覚になれるスポーツ。上手くなるのがむずかしいからこそ、面白い」とサーフィンの魅力について語る池野さん。お店では1年ほど前から、店頭でコーヒーの販売も始めた。コーヒーは、自身がサーファーでもある坂口憲二氏が展開する「The Rising Sun Coffee」のものを取り扱っているという。

「例えば、この街に引っ越してきたばかりで地元のつながりがまだ少ない方がここへ来てつながりを作ることができるような、サーフィンとコーヒーを通して、コミュニケーションが広がるような、地域のコミュニティスポットを目指しています」という池野さん。「スケートボードパーク」や「道の駅アグリパークゆめすぎと」などのお出かけ施設の他、古利根川流灯まつりや宿場まつりなど地元を盛り上げるイベントも多い杉戸町エリアで、サーフィンを同店を日常を彩る楽しみのひとつに追加してみるのはいかがだろうか。

レイディックス・サーフ杉戸店
所在地：埼玉県北葛飾郡杉戸町清地1-9-23 
電話番号：0480-34-1171
営業時間：13:00～20:00
定休日：月曜日
http://radix-surf.com/