【八潮市】つくばエクスプレス開業で、都心直結の街へ
八潮市は、埼玉県の東南端部位置する人口約8.9万人の市です。東を中川、西を綾瀬川、南を垳川に囲まれたおおむね平坦な地形で、古くから物資輸送の要所として栄えてきました。
鎌倉時代の文書には、中川や綾瀬川を利用した水運による定期市が、現在の八潮市内で開かれていたと記されています。江戸時代になると、川岸には荷物の積み下ろしをする河岸が設けられ、陸路でも、日光街道の脇往還であった下妻街道沿いに、酒楼、銭湯、髪結所などが軒を連ね、集落としてにぎわいしました。
また八潮が、江戸と木綿生地の集積地であった岩槻との間にあり、農業は稲作が中心で農閑期の労働力が豊富なこと、作業に必要な水が豊かなことから、農家の副業として染色業が発展。今も浴衣の柄染めなど染色業は八潮の地場産業として根づいています。
第二次世界大戦後、旧八條村、潮止村、八幡村が合併し、八潮村が誕生しました。八潮という名は、合併前の村の頭文字を採り、名づけられたものです。その後、1964(昭和39)年に町制施行、1972(昭和47)年に市制を施行し、八潮市となりました。
八潮市は、2005(平成17)年のつくばエクスプレス開通をきっかけに、飛躍的な発展を遂げます。これまではJR常磐線の「綾瀬」駅や東武スカイツリーラインの「草加」駅に向かうバスが頼りだった八潮市の交通アクセスは、大幅に利便性が向上。「八潮」駅からつくばエクスプレスに乗れば、「秋葉原」駅まで約19分、東京都心へも30分以内という短時間で移動できるという好アクセスになり、「八潮」駅周辺では大規模な区画整理が行われて都市インフラの整備が進められてきました。
新しいショッピング施設の整備も行われています。なかでも「八潮」駅前に誕生した「フレスポ八潮」は、スーパーマーケット「フードスクエアカスミ」をはじめ、ファッションやグルメなどの多彩な専門店が集まり、生活に必要な物はほとんど手に入る心強いショッピング施設です。
また、「八潮」駅の改札口の目の前にはショッピングモール「TX アベニュー八潮」があり、飲食店やスーパーマーケットなどが入っています。電車を降りたら雨の日でも濡れずに食事やお茶を楽しんだり、買い物ができたりするのも便利です。さらに、八潮市の中心部には「ヤマダ電機 テックランド八潮店」や「TSUTAYA 八潮店」などさまざまな店舗が揃っています。
一方で、中川沿いで野鳥観察やボートなどマリンレジャーを楽しめるなど、アウトドアも満喫できる八潮市は、快適な住宅地として人気の街になりました。
八潮市のアクセス情報
八潮市の玄関口となるつくばエクスプレスの「八潮」駅には、各駅停車のほか区間快速と通勤快速も停車し、利用できる電車の本数が多いこともメリットのひとつです。また、朝の通勤時間帯には「八潮」駅始発の「秋葉原」駅行き各駅停車があり、少し並んで待てば座って移動することも可能です。「八潮」駅から「秋葉原」駅までの所要時間は、つくばエクスプレスの区間快速利用で約17分です。
【八潮市】つくばエクスプレス開業で、都心直結の街へ
所在地:埼玉県八潮市