シェフ・デ・ブッチョ
こうしてスペイン料理に魅せられたシェフが編み出す料理は、決してそのままの本場の味を再現したものではない。やはりスペイン料理はその土地で味わうには良いが、そのまま日本で出すにはオリーブオイルが多すぎるなど日本人の口に合わない面があるからだ。それを踏まえたうえで自分が感動したスペイン料理の素晴らしさを分かち合い合いたいとつくられたお店は、スタッフ同士でもスペイン語が飛び交うほど活気にあふれている。
おすすめのアラカルトは、定番のスペイン料理「小エビのアヒージョ」。カスエラと呼ばれるオリーブオイルのソースがグツグツと煮えたぎる土鍋料理は、唯一、日本人向けにアレンジは加えていない料理だ。