川越城本丸御殿
「川越城」は、扇谷上杉持朝(もちとも)が古河公方足利成氏(しげうじ)に対抗するため、1457(長禄元)年に家臣の太田道真(資清)・道灌(資長)父子に命じて築城された。1537(天文6)年には後北条氏が占拠した。後の1590(天正18)年、豊臣秀吉の関東攻略に際し、前田利家の攻撃を受け落城、その後、川越藩の基礎が成立した。
1639(寛永16)年に藩主となった松平信綱は「川越城」の大幅な拡張・整備を行い、総坪数は堀と土塁を除いて4万6千坪となった。その後、2006(平成18)年に財団法人日本城郭協会から「日本100名城」の選定を受け、今に至る。そんな550年以上続く歴史を肌で感じられるのが「川越城本丸御殿」だ。
春になると、中庭に植えられた桜が花吹き、優雅なお花見をすることができる。また、「小江戸川越春まつり」には川越藩鉄砲隊が登場し、当時にタイムスリップしたかのような趣を味わえる。
その他にも、鎧兜に身を包み武士の雰囲気を楽しめる子ども体験教室や、袴姿の侍がお出迎えをしてくれるイベントなどが開催されている。江戸、明治、大正と長い歴史の中そこにあり続け、学校の授業で学ぶような歴史的建造物が生活の身近にあるのは、このエリアに暮らす特権の一つと言える。
川越城本丸御殿
所在地:埼玉県川越市郭町2-13-1
電話番号:049-222-5399(川越市立博物館)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)、館内整理日(第4金曜日 ※祝日は除く)
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