【三郷市】武蔵野線・つくばエクスプレス開通で飛躍的に発展を遂げた街
三郷市は、埼玉県の東南端に位置する市で、東側は千葉県松戸市と、南側は東京都葛飾区と隣接しています。また、市の東を江戸川、西を中川に挟まれた平坦な地形に恵まれ、約14万人の人々が暮らしています。三郷市は東京都心からの距離が近いことから、古くから住宅地として発展してきました。三郷市の開発は鉄道の開通とともに進んできたことが特徴です。
1973(昭和48)年、国鉄(現・JR)武蔵野線が開通、三郷市内初の鉄道駅として「三郷」駅も開業しました。こうして交通利便性がよくなった「三郷」駅周辺では、日本住宅公団(現・UR都市機構)により「みさと団地」が開発されます。この団地は約1万戸、ピーク時の人口は2万3千人という大規模団地で、武蔵野線が開通した1973(昭和48)年から入居が始まりました。武蔵野線の「三郷」駅は、「みさと団地」の東側にあり、団地へのアクセスはバスに頼っていましたが、1985(昭和60)年に「新三郷」駅が開業し、徒歩でもアクセスできるようになっています。
「新三郷」駅の開業などさらなる交通アクセスの利便性向上を受け、「みさと団地」の南側でも大規模住宅「さつき平団地」の開発が行われました。この団地は1988(昭和63)年から分譲がはじまり、最終的には17棟のマンション群からなる、ピーク時人口9,000人の団地となりました。
武蔵野線の「新三郷」駅付近には貨車の操車場が設けられていましたが、輸送体系の変化により使われなくなっていました。そこで、この跡地を再開発するプロジェクトが2007(平成19)年から始まります。2008(平成20)年には地名も新三郷ららシティに改められ、新たな街の歴史が始まりました。「新三郷ららシティ」には住宅地のほか、大規模なショッピング施設が誕生したことも特徴です。「新三郷」駅前に建つ「ららぽーと新三郷」をはじめ、「IKEA新三郷」や「コストコホールセール 新三郷倉庫店」などが集まり、近隣エリアからの買い物客も集まるショッピングセンターエリアになりました。
一方、三郷市の南部は2005(平成17)年のつくばエクスプレス開通をきっかけに急速に発展を遂げました。つくばエクスプレス沿線では、鉄道の建設と宅地開発を同時に行う形で区画整理が行われ、「三郷中央」駅周辺でも、ショッピングセンターや住宅地が誕生しています。「三郷中央」駅周辺の開発は現在も引き続き行われ、2012(平成24)年に「ホームズ 三郷中央店」や「ヤオコー 三郷中央店」が開店、2014(平成26)年1月に「ドラッグストア マツモトキヨシ 三郷中央駅前店」がオープンするなど、ショッピング施設がさらに充実してきました。今も発展を続ける三郷市の将来の姿が楽しみです。
三郷市のアクセス情報
三郷市内ではJR武蔵野線とつくばエクスプレスの2路線を利用できます。つくばエクスプレスの「三郷中央」駅には各駅停車のほか区間快速も停車し、東京都心方面へとスムーズに移動できます。「秋葉原」駅から「三郷中央」駅までの所要時間はつくばエクスプレスの区間快速利用で20分です。「三郷」駅へは、「秋葉原」駅からつくばエクスプレスに乗り、「南流山」駅でJR武蔵野線に乗り換え約22分(乗り換え時間含まず)となります。
【三郷市】武蔵野線・つくばエクスプレス開通で飛躍的に発展を遂げた街
所在地:埼玉県三郷市