歴史と自然が醸し出す落ち着きと暮らしの利便性を併せ持つ草加市草加
草加市は東京都心から約20kmと近く、昭和30年代から住宅地の開発が進んだ。現在は約24万人の人口を擁する埼玉県で6番目の都市に成長した。江戸時代は日光街道の宿場町として栄えた歴史を持ち、「草加宿」を中心に「今様草加宿」として歴史的な景観を整備していることも特徴だ。「草加」駅の北東に広がる草加は、ショッピング施設や公共施設が使いやすい場所ながら、閑静な佇まいの住宅地が広がり、ベッドタウンとして人気が高い。エリア西側には「獨協大学」のキャンパスがあり、アカデミックな雰囲気もある。
日光街道の宿場町として発展
江戸時代に日光街道が整備されると、草加には日本橋から数えて2番目の宿場が設けられた。その後、綾瀬川の舟運が盛んになると「草加宿」付近には河岸が設けられ、交通の要衝として発展を遂げる。「草加宿」は現在の「草加」駅周辺から「獨協大学前<草加松原>」駅付近まで続き、日光街道でも有数の規模だったという。「草加宿」は松尾芭蕉が奥の細道の旅を始め、最初に逗留した地でもある。
現在も旧日光街道沿いには蔵造りの商家や「草加札場河岸公園」の松尾芭蕉像や河岸場などに当時の面影を感じることができる。また、「草加松原遊歩道」は旧日光街道の松並木を遊歩道として整備、保存したものだ。
草加付近では古くから米の生産が盛んで、野田や銚子で生産された醤油が舟運で運ばれてきたため、せんべいの生産が広く行われていたという。やがて草加せんべいとして「草加宿」の名物になり、今も多くのせんべい店が営業を続けている。「まあるいしあわせまつり」や手焼きせんべいコンテストなどせんべいにちなんだイベントも多い。
草加は水利に恵まれていたため、製造に多くの水が必要となる染色や皮革の業者が江戸から移転。これらの産業も盛んになった。とくにゆかたの染め付けが有名で、「東京本染ゆかた」と呼ばれ親しまれた。
東京メトロ日比谷線、東京メトロ半蔵門線直通電車で東京都心に直結
「草加」駅に近い草加は交通アクセスの利便性も高い。「草加」駅には東武スカイツリーラインの各駅停車のほか急行や準急も停車し、利用できる電車の本数が多い。各駅停車の大部分は「北千住」駅から東京メトロ日比谷線に、急行や準急は「押上」駅から東京メトロ半蔵門線に直通し、「銀座」駅や「大手町」駅など東京都心にダイレクトアクセスできる。
国道4号や国道298号など幹線道路が多い草加は自動車も使いやすい。東京外環自動車道の「草加」ICや首都高速道路S1号川口線「新郷」出入口も近く、高速道路にも短時間でアクセス可能だ。
「草加」駅周辺にショッピング施設が集まる
草加は買い物環境にも恵まれている。「草加」駅周辺には駅ビルの「草加VARIE」、「草加マルイ」、「イトーヨーカドー 草加店」など多彩なショッピング施設が揃う。
2018(平成30)年秋には「草加VARIE」のファッションストリートがリニューアルオープンし、買い物の楽しみが増えた。
旧「草加宿」の周辺には商店街「草加駅前一番通り商店会」が広がる。たぬきがイメージキャラクターになっているにぎやかな商店街でイベントも多い。スケジュールを確かめて出かけるのも楽しみになるだろう。
子育て環境が充実
草加市は「地域子育て支援拠点」が市内11か所、「地域子育て支援センター」が2か所、親子の交流の場となる「つどいの広場」が9か所設置されているほか、公立の認可保育園18園に「なかよしひろば」が設けられるなど子育て支援が充実しており、子育てファミリーが暮らしやすい環境が整う。草加市では子どもの医療費助成が15歳になった年度の末まで対象になっていることも魅力だ。
草加周辺でも「草加氷川幼稚園」や「草加市立きたうら保育園」など幼稚園、保育施設が充実。「氷川児童センター」の「乳幼児サロンおもちゃばこ」、「草加市立きたうら保育園」の「地域子育て支援センター」や「なかよしひろば」と親子の交流の場も近い。
草加市では小学校の放課後や学校休業日に「放課後子ども教室」を実施しているほか、自主学習を提供する「草加寺子屋」を行うなど、教育に対する取り組みも充実している。
身近で水と緑を満喫
草加周辺は緑に親しめるスポットも多い。エリアから徒歩10分圏内には「氷川上田公園」や「花栗クローバー公園」など約10か所の公園や緑地がある。少し足を伸ばせば「まつばら綾瀬川公園」が広がる。「まつばら綾瀬川公園」の横を流れる綾瀬川はアユが遡上し、多くの水鳥がたたずむなど豊かな自然も身近だ。
「草加」駅に近く、電車の利用や買い物が便利で、子育て施設も充実。自然環境にも恵まれた草加市草加。ここは住宅地として理想的な環境といえるだろう。