川越まつり会館
毎年10月の第3土曜日と翌日曜日に市街地中心部で開催される「川越まつり」。国指定重要無形民俗文化財でユネスコ無形文化遺産にも登録されるこの祭りは、川越大火からの再興中だった1648(慶安元)年に、川越藩主・松平伊豆守信綱が神輿・獅子頭・太鼓を川越の総鎮守「川越氷川神社」に寄進して祭礼を奨励したのが始まり。江戸の山王祭(日枝神社)や神田祭(神田明神)からの影響を受けながら発展、継承してきた。山車を持つ町の人々、山車に乗る囃子方、山車を動かす職人という江戸ゆずりの様式が特徴だ。
歴史上の人物などを題材にした人形をせり出して練り歩く山車は、きらびやかでまるで錦絵のよう。山車同士のすれ違うときに相手に対して自分たちの囃子を披露する「曵っかわせ」は祭りの醍醐味となっている。
「川越まつり会館」では、約370年続く川越まつりの歴史や祭りの準備と情景を紹介しているほか、市内に29台ある山車と山車の構造、曵行編成図などを展示している。映像と音声による演出で祭りの熱気を大型スクリーンで再現したり、壮麗な実物の山車を展示したりと迫力があり、見ごたえのある内容だ。
川越まつり会館
所在地:埼玉県川越市元町2-1-10
電話番号:049-225-2727
開館時間:9:30~18:30(10月~3月は17:30まで)※最終入館は閉館30分前
休館日:第2・4水曜日(休日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/1)※臨時休館あり
https://kawagoematsuri.jp/matsurimuseum/