ダイニングレストラン 天空
東武鉄道東上本線「上福岡」駅から3分ほど歩いたところに、薄いブルーの壁をしたお洒落な店が見えてくる。カフェのようにも見える外観だが、じつはれっきとした中華料理店である。ヒルトン東京ホテルで10年やってきた腕をもつシェフが作る中華料理は、オーソドックスでありながら、本格派をうならせるような驚きに満ちている。オープンは2004(平成16)年7月。今までにないようなスタイルで中華を楽しんでもらいたいというシェフの思いで営業を続けてきた。それでいてリーズナブルな価格設定にしてあるのも嬉しいポイントだ。
奥に長い店内はシックな雰囲気なので、カフェと間違える人も多いのだそうだ。手前はテーブル席で、奥はカウンター席となっている。先客は地元の方だろうか。女性客やグループ客が楽しそうに食事を楽しんでいた。店員さんに案内され、テーブル席につく。
カウンターの前の壁には豊富な酒類が用意されている。紹興酒だけでなく、焼酎、ワイン、そしてジン、ウォッカ、バーボン、スコッチウィスキーなど、その種類も幅広い。
今回は中華ということで、青島(チンタオ)ビールを注文することにした。ビールだけでも、「樽生」「黒生」「レーベンブロイ」「コロナエキストラ」「ジーマ」といったものが揃っている。シェフの趣味を兼ねて集めたという酒類は、そこらへんのバーにも負けない充実ぶりだ。
おすすめのメニューを訊いたところ、「まぐろとアボカドのセルクル仕立て」(850円)が人気とのこと。さっそく注文。中華の枠には留まらない創作料理も提供しており、こちらはそんな一品。ちなみにセルクルとはケーキや料理などに使用する枠のこと。まぐろとアボカドをわさび醤油であえて、そこにシーザーソースをかけている。なんともビールによく合う味わいである。
続いて「エビマヨネーズ」(950円)を注文。こってりした味わいなのかと思いきや、意外にあっさりした味わいで、いくらでも食べられそうだ。子どもも喜んで食べられるというまろやかな味わいが絶品だ。
そして「五目あんかけそば」(800円)を注文。あんかけは、一番よく出るという人気のメニューだ。あっさりとしたあんかけの中に野菜やエビなどをふんだんに盛り込んでいる。中太麺がスープにからまっていて、じつに美味しい。身体の中からポカポカと温まっていき、うっすらと汗をかいてしまったほどだ。
本格派の中華をリーズナブルに楽しめて非常に満足した。今度はカウンター席に座って、カクテルやスコッチウィスキーなどを片手に中華を楽しみたい。
※本文内の価格等は取材時のものです。変更している場合がありますのでご了承ください。
ダイニングレストラン 天空
所在地:埼玉県ふじみ野市上福岡1-6-20
電話番号:049-262-7271
営業時間:11:30~14:30(L.O.)、17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:火曜日
https://r.gnavi.co.jp/a735500/