ABASQUE Itsas eta Mendi(アバスク イチャスエタメンディ)
「渋谷」駅から徒歩8分。青山学院西門通りと六本木通りの交わる「渋谷二丁目」交差点近くにある「ABASQUE Itsas eta Mendi(アバスク イチャスエタメンディ)」は、東京都内でも珍しいバスク料理のレストラン。バスク地方とはフランスとスペイン両国にまたがる大西洋に面した地域。バスク人はヨーロッパ最古の民族と言われ、バスク語を話し、独自の文化を築いている。大西洋とピレネー山脈があるため海の幸、山の幸に恵まれ昔から美食の地として有名。ヨーロッパのチョコレート発祥の地でもある。
開店は2007(平成20)年11月。店名の「ABASQUE Itsas eta Mendi(アバスク イチャスエタメンディ)」は開店当初のコンセプト、内臓料理(アバ)とバスク料理をかけあわせた言葉。「イチャスエタメンディ」はバスク語で海の幸、山の幸という意味。トマトやピーマン、スペインとフランス双方のエッセンスを取り入れたバスク料理を楽しむことができる。伝統的にフランス側では唯一辛い料理を使う地域であり、エスペレット村特産の唐辛子「ピマン・デスペレット」はバスク料理ではコショウのように多用される。
午後6時から午後8時半までのディナータイムは6千円のコースのみ。Amuse(アミューズ)、Entree(冷たい前菜)、Entree chaude(温かい前菜)、Poisson(魚料理)、Viande(肉料理)、Arroz(米料理)、Dessert(デザート)、Gateau Basque(小菓子)、Cafe(飲み物)と8品。なるべくたくさんの種類を召し上がって頂きたいという思いで、一皿あたりの量は少なめにしている。その時の旬の食材を使うためにメニューは月替わり。午後8時半以降はバータイムとなりアラカルトでの提供。土日は3500円のランチコースもある。
「ABASQUE Itsas eta Mendi(アバスク イチャスエタメンディ)」代表の大山繁夫氏は日本ソムリエ協会認定のシニアソムリエなので、ワインが非常に充実している。スペイン産とフランス産のワインが中心で、その中でもバスク地方のワインを多く揃えている。バスク地方のワインはソムリエにも知られていないものが結構あるのだという。ボトルやグラスでも注文できるが、コースのそれぞれの料理に違うワインを合わせるペアリングがおすすめ。ボトルではなし得ない一皿ごとのマリアージュを楽しむことができる。
渋谷という場所柄、様々なお客さんが訪れ、平日はカップルや仕事での利用、土日は近所のお客さんがよく見られる。またバスク地方の料理を求めて訪れるお客さんも多い。店内はテーブルが12席とカウンターが6席。確実に席を用意するために予約をおすすめする。大山繁夫氏は今後の展望についてこう語る。「うちはつい先日8周年を迎えました。10月にシェフが変わり、まずは新しく始めたコースを定着させていきたいです。初代のシェフの時には3年連続でミシュランの星を頂いていましたので、また星をもらえるような、いいお店にしていきたいと思っております」。
「ABASQUE Itsas eta Mendi(アバスク イチャスエタメンディ)」の料理を楽しみ、バスク地方への思いを馳せてみてはいかがだろうか。
ABASQUE Itsas eta Mendi(アバスク イチャスエタメンディ)
所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目12-11 松下ビル1F
電話番号:03-5468-8908
営業時間:ディナー 18:00~20:30(L.O)※火曜~日曜日
アラカルト・バー 20:30~25:00(L.O)※平日・祝日
ランチ 12:00~13:30(L.O)※土曜・日曜日
定休日:毎週月曜、月1回日曜(不定休)
http://www.esdesign.biz/