トロアリーベ 葛西店
「葛西」駅から徒歩3分ほど、南口側の街のにぎわいの中にある「トロアリーベ」は、1996(平成8)年の創業以来、地元の人々を中心に愛され続けている“街に根ざしたケーキ屋さん”。「本物の素材で作った洋菓子を、適正な価格で、完璧な接客をもって提供する」をモットーにこだわりのある洋菓子作りをしており、特に葛西在住のファミリー層に特に支持が厚い店である。
店内はファミリーが訪れやすいように、季節のイベントをモチーフに、いつも楽しくデコレーションされている。清潔感のあるショーケースに目をやれば、並んでいるのはこちらも季節感のある、かわいらしいケーキの数々。この「季節感」ももまた、店の魅力の一つである。
厨房の奥でせっせと身体を動かすのは、葛西店の店長を任されている、パティシエの山口晃央さん。午後になってもケーキ作りは続いており、いつ訪れたとしても、新鮮なケーキを買い求めることができる。この日は秋の初めだったため、ショーケースにはマロンやかぼちゃを使ったケーキが多く並んでいた。このほか、冬になればチョコ系のお菓子が増え、春になればイチゴのお菓子が増えるなど、四季の色合いは濃厚に演出されるそうだ。
写真は通年の定番品の一つで、シナモンをアーモンドが香るチョコレートケーキ「ノワゼット」と、フランボワーズ(ラズベリー)をふんだんに使った、秋から春にかけての季節商品「フランボワーズ」。後者はフランボワーズのリキュールも加えた大人向けの一品だが、プライスタグには必ずお酒使用の有無を記載しているので、子どもに間違えて与えてしまう心配は無い。
生菓子以外に焼き菓子も季節感を意識しており、マドレーヌやクッキーなどについても、旬の素材を香らせたものが数々登場するという。同店の名物の一つであるシフォンケーキも、レギュラーの一品のほか、季節ごと変わる品がもう一品登場し、日々お客さんを楽しませている。大ぶりな箱に入ったホールのシフォンケーキに「600円+税」と書かれているのはインパクトが強い。「シフォンケーキは本来、このぐらいが適正な価格」という理由からで、この店の“正直さ”がよく表れた一品だ。このほか、フランスの伝統菓子「ドミニカン」など、国内ではあまり知られていないようなケーキも置いていおり、それを楽しみに訪れるファンも多い。
お客さんの中心は近隣在住のファミリー層なので、バースデーケーキの需要がかなり高く、その方面へのケアは特にしっかりしている。店頭には常時ホールのいちごケーキを置き、急な用立てにも、すぐに名入れ対応をして応じてくれる。もし店頭に無い場合でも、可能な時にはすぐに作ってくれるということなので、嬉しい限りだ。
トロアリーベ 葛西店
所在地:東京都江戸川区東葛西6-2-14
電話番号:03-5605-0333
営業時間:10:00~20:00
定休日:不定休
http://www.troisreve.com/