「バディスポーツ幼児園豊洲」は、2010（平成22）年4月に開園した。“バディ”とは、海浜実習やマリンスポーツなどで使用される用語で、共に行動するパートナー、すなわち“仲間”を意味する。在園中だけでなく、卒園してからも良好な人間関係を築いてほしいという願いがそこには込められている。

園名に“スポーツ”と付いているものの、トップアスリートの育成を最終目標にはしていない。スポーツはあくまでも手段であり、スポーツを最大限に利用して、子どもを教育していこうというのが同園の考え方だ。

ではなぜ、あえてスポーツを手段に選んだのか――。子どもの意欲・やる気を引き出すためには、分かりやすい目標が必要になってくる。抽象的なものでは、子どもの主体的な行動に結びつけることは難しい。そこで鉄棒や跳び箱などを使い、分かりやすい目標を設定することにしたのだ。

目標が定まれば、子どもはそれに向かって努力をするようになる。その過程で精神力が鍛えられるだけでなく、目標を達成した暁には“やればできる”という自信も得ることができる。自らの力で道を切り開いていく逞しさを、幼少期から育もうというわけだ。

“スポーツは単なる手段”とは言うものの、卒園生が小学生になったとき、スポーツ分野における秀でた存在になることは間違いない。オーディションがあるわけでもなく、才能のある子どもを集めたわけでもない。同園で過ごしたというだけで、これだけの結果になるのだ。

さらに在園児・卒園児に共通して言えることとして、言われるがまま行動するのではなく、教師の言うことを理解した上でそれに即した行動を取ることできると園長は語る。一朝一夕では身につかないことだけに、子どもの成長を温かく見守ることが求められる。そのためには、保護者が園の特徴・方針を理解し、賛同することが欠かせないと言えるだろう。

バディスポーツ幼児園 豊洲
所在地：東京都江東区豊洲2-1-21 
電話番号：03-5547-4904
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