窪田ヴァイオリン教室
初めてヴァイオリンを手にする子どもから、プロを目指している学生、さらにはアマチュアの領分でヴァイオリンを楽しんでいる大人まで、幅広い年代の生徒が通ってくる「窪田ヴァイオリン教室」。同教室で講師を務めている窪田寿子氏は、どのようなときでも“本気”でレッスンに臨んでいる。それはヴァイオリンに限った話ではなく、底流にある人生のテーマと言えるものかもしれない。
上達は精進しようという気持ちがあればこそ。ヴァイオリンが芸事である以上は、不断の努力が欠かせないと同氏は考えている。さらに子どもたちには、ヴァイオリンを習わせてもらっていることに感謝しなくてはいけないということも伝えている。
ヴァイオリンを習いたいと思っても、現実的に習わせてもらえないケースもある。そうした現実を知ることで、より有意義に時間を過ごそうという気持ちが育まれる。音楽だけでなく“心の教育”にも力を入れ、ヴァイオリンを通して逞しく生きてもらいたいと考えている。
同年代のなかでは、トップクラスの実力を有する生徒がいる一方で、初心者がいる教室というのは全国的にも珍しいという。それは、窪田寿子氏が“街のヴァイオリン教室を主宰している”という意識があるからにほかならない。
さらに「窪田ヴァイオリン教室」の特徴として、幅広い生徒がいるということだけでなく、アンサンブルクラスを設けていることも挙げられるだろう。NHK交響楽団第1ヴァイオリニスト窪田茂夫・窪田寿子夫妻によって結成されたキッズアンサンブル「きらら合奏団」がそれである。「目黒本町社会教育館」を練習会場とし、初級の技術レベルを参加条件に設定するなど、ここでも幅広く参加者を募っている。運指に難がある子どものために曲をアレンジすることもあるそうだ。
アンサンブルクラスの発表会などでチェロパートを受け持っている大人の姿があり、それについて訪ねてみると、学生オーケストラに入っていた保護者がいるからとのこと。子どもと大人とで創り出していく音楽の一体感は、人と人との一体感でもある。そうした環境があることも、上達のために必要な要素と言えるかもしれない。
窪田ヴァイオリン教室
所在地:東京都大田区久が原4
電話番号:070-5546-9220
http://kubota-violin.com/