葛飾区で「すし屋の花勘」といえば、今では知らない人の少ないほど有名な寿司店である。寿司は「進化する食べ物」と考え、伝統的な江戸前寿司をベースに、一手間加えた「花勘流」のさまざまな手法をほどこして、ここでしか味わえない独特なな寿司と料理の数々を繰り広げる。

ご店主の佐山智紹さんは、銀座「すし屋の勘八」で修行を積んだのちこの店を開いた。店名「花」をつけたのは、この店に実によく合った名前だ。一つのネタを何通りの味に仕立てたり、赤ワインやバルサミコ酢、ボリビアを始めとする世界の岩塩を使うなど、繰り出される創作寿司は変幻自在。供し方も美しく斬新で、本当に「華のある」寿司である。

マグロにはこだわりがあり、その季節の最高の品を用意している。特に中トロは絶品。またマグロは身だけでなく、骨髄も寿司に使うなど、素材を隅々まで使い旨みを最大限に活かすようにしている。骨髄を一部使った「花勘炙り大トロ（800円）」は花勘でも大好評の一品だ。

一品料理も自慢。「マグロ炙り甘酢大根巻き（大トロ、骨髄のメレンゲ付）」や「マグロの血合いのコーヒー煮」など、創作料理はご店主の腕がさらに自由になる。ご店主自身も華のある人柄で、お客さんとの会話も多く、話しの中から新しい食べ方を提案してくれる。そんな人柄からか、マスコミの取材も多い。

メディアへの出演も多く、珍しい食べ方などを提案しているが、江戸前寿司らしさもキチッとおさえている。何度訪れても魅了してくれ、そして「また行きたい」と思わせる、お花茶屋の名店である。

※記載内容は取材当時のものです。変わっている場合があります。

すし屋の花勘
所在地：東京都葛飾区お花茶屋1-19-11 
電話番号：03-3838-3938
営業時間：17:30～22:30(L.O.22:00)
定休日：日曜日、第3月曜日、祝日
http://www.hanakann.com/