日伸珈琲beans
京王線「中河原」駅から徒歩約7分、四谷通り沿いに佇む珈琲豆販売店。店主の杉峯健司さんが焙煎体験をきっかけに珈琲を勉強し、コーヒーマイスターの資格を取得して店をオープンしたのは2017(平成29)年。実家で営んでいた酒店を残したいと考え、店舗を改装。2021(令和3)年には隣接していたクリーニング店の閉店に伴い、敷地を拡張して営業を行っている。
木の温かみ、そして老若男女、誰もが親しみやすい雰囲気が漂う店には、地元住民を中心にお気に入りの珈琲豆を購入する珈琲好きやランチ後の珈琲を買い求める人など、さまざまな客が訪れる。
朝晩、店内の焙煎機で焙煎し、販売される珈琲の種類は、世界各地の産地から集めた約10種類。定番商品の他、定期的に入れ替えた限定豆なども扱っている。浅煎りから深煎りまで、豆の特性に合わせて丁寧に焙煎された豆は、香り、味わいともに引き出された個性が感じられ、飲むことを飽きさせない。数ある珈琲の中でも人気が高いのは、当店のオリジナル商品「にっしんブレンド」と「なかがわらマイルドブレンド」。前者は、焙煎度の異なるフルーティーな豆を仕込んだブレンドで、苦味も少なく、あっさりとした飲み口が特徴。また、後者は高品質な豆を使用した口当たりの良い、マイルドな味わいのモカブレンドで、地元のカフェでも提供されている安定した人気を誇る逸品だ。
店頭販売されている珈琲は、珈琲豆やドリップパックの他、テイクアウト用のハンドドリップコーヒーでも購入して味わうことができる。杉峯さん曰く、「珈琲は、コミュニケーションツールの一つ」だという。なくても生きていけるが、あれば会話が生まれて、生活に新たな活力を与えてくれる。この点は、もともと扱っていたお酒にも共通していえること。そんなつながりもあり、珈琲とお酒を掛け合わせて何かが生み出せないかと、現在、珈琲豆を使ったビール開発なども検討しているという。
今後の展開が楽しみな当店だが、いつも目指しているのは、店が“人々の憩い”となることだという。その裏には、「この店をやるのも、自分を育ててくれたこの地域に恩返しがしたいから」という杉峯さんの想いがある。次々と訪れる地元客の姿を見れば、そんな店主の想いから生まれた珈琲がコミュニケーションツールとしての役割をしっかり果たしていることを確信することができるだろう。
日伸珈琲beans
所在地:東京都府中市住吉町4-48-19
電話番号:042-368-7990
営業時間:月~金曜日11:00~20:00、土・日曜日11:00~19:00
定休日:水曜日、第3木曜日※祝日の場合はHPにて営業告知
https://www.nisshin-coffeebeans.com/