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1791年創業以来の伝統を守り抜く江戸そば

芝大門 更科布屋

寛永3(1791)年、徳川10代将軍の時代に暖簾を掲げた「更科布屋」は、江戸蕎麦を語るならば外せない老舗のひとつ。長い時代の中で何度か店舗の場所を変えたが、暖簾は一度も途切れることなく、220年以上もの間受け継がれている。

店舗外観
店舗外観

現在の場所に移って「芝大門 更科布屋」と名乗ったのは大正2(1913)年のこと。それ以来100年以上もの間、芝大門の人々に愛され続けており、1年で最も混雑する大晦日には1日で1200人の客が訪れるという。どんなに繁盛しても決して手を抜かず、良い蕎麦から良い粉を挽き、茹でたてで提供するというこだわりを貫いており、数世代にわたるファン達を魅了している。

店内には座敷席も用意されている
店内には座敷席も用意されている

更科系の一番の特徴といえば、蕎麦の中心部分を使った「更科粉」で打った蕎麦を置いていることだ。白味の強い更科蕎麦は艷やかで喉ごしが良い逸品なのだが、非常に贅沢な粉であるため、一般的には価格が高くなりがち。しかし「更科布屋」では更科粉を使った「御前更科」の蕎麦を、せいろ1枚750円という低価格で提供している。

「更科蕎麦」と「変わり蕎麦」を味わえる「三色そば」
「更科蕎麦」と「変わり蕎麦」を味わえる「三色そば」

更科の魅力を堪能するならば、季節の食材を練りこんだ「変わり蕎麦」も外すことはできない。練り込む食材はよもぎ、山椒、しそ、笹、青ゆず、しょうがなど季節ごとに次々変わり、これを風物詩として楽しむ常客も多い。

コースメニューもある
コースメニューもある

そばつゆは他の老舗ほど辛すぎない味。前半は敢えてつゆに浸さず蕎麦だけをたぐって食べるのが「通」の楽しみ方なのだそう。7代目店主の金子栄一氏さんが「つゆに浸けてしまうと、せっかくの蕎麦が全部つゆの味になってしまうからね」とおすすめの蕎麦の味わい方を教えてくださった。その通り食べてみると、口にして最初に香るのは、ほんのり優しい蕎麦の香り。変わり蕎麦のヨモギや山椒の香りが弾けていくさまは、つゆに浸けては決して味わえないものだ。

蕎麦以外にも幅広いメニューが用意されているのがうれしい
蕎麦以外にも幅広いメニューが用意されているのがうれしい

食事処としてはもちろん、夜は居酒屋としての人気も高い。蕎麦に合う厳選された日本酒も多く用意されているので、1日の終わりに足を運んで粋なひと時を過ごしてみてはいかがだろうか。

芝大門 更科布屋
所在地:東京都港区芝大門1-15-8 
電話番号:03-3436-3647
営業時間:11:00~21:00(土曜日は20:00、日曜日・祝日は19:00まで)※閉店20分前
定休日:年末年始
http://www.sarashina-nunoya.com/




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