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調布市の教育事情について知る

調布市では、教育目標の実現に向け5つの基本方針及び調布市教育プランを定め、総合的な教育施策を推進している。たとえば、どんな子どもに成長して欲しいかというと、互いを認め合う「力」、豊かな心と健やかな体を基盤にした学力に基づいた「生きる力」、社会的自立のための基礎となる「力」といった、基本的な力を養うことを重視しているのが特徴だろう。

調布市の教育事情について知る
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また、教育現場だけではなく、家庭・地域住民、その他の関係者も、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚し、相互に連携、協力しながら調布市の教育を支えていくという認識に立って、すべての市民が教育に参加することを目指している。では、実際に現場では、どのような取り組みが行われているのだろうか。

調布市立杉森小学校
調布市立杉森小学校

「調布市立杉森小学校」では、「思いやり助けあう子ども」、「元気で丈夫な子ども」、「自ら考え進んで学ぶ子ども」の3つの教育目標を掲げ、教職員がプロジェクト体制で企画立案をし、目標達成のために取り組んでいる。その中のひとつ、「つながりプロジェクト」を例にとってみよう。

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このプロジェクトでは、子どもと子ども、子どもと地域、地域と教職員、保護者と教職員など、いろいろなつながりを通じて、子どもを育てていくことを目指している。たとえば、8月に行われる納涼大会では、PTAはもちろん、卒業生や地域住民が集まり、テントや櫓の設置、模擬店の出店を行う。約100名もの地域の人が集まってつくり上げる櫓や提灯にともされる明かりは、地域の人たちの子どもたちへの思いがたくさん詰まっている「子どもと地域をつなぐ明かり」と言えるだろう。一方、12月の長縄大会では、大会での優勝を目指して、休み時間には各クラスで力を合わせて練習に励む。失敗をしても、互いに励ましあい、支えあう、1つの目標に向かって進む「子どもと子どもをつなぐ」行事だ。

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中学校では、さらに人間形成を培うために、小学校で身につけた「力」を確実なものとし、応用できるようにと導いている。「調布市立第三中学校」では、「自ら学び考え、向上しようとする人」、「自他を思いやる、心豊かな人」、「心身を鍛え、たくましく生きる人」の3つの教育目標を定め、生徒の人間形成を培う指導を行っている。

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運動会では、バルコニーに各クラスの応援旗が飾られ、クラスが一団となり仲間を応援。文化祭で行われる文化部の活動発表や合唱コンクールでは、趣向が凝らされ、練習にも熱が入る。スキー教室や修学旅行といった宿泊行事も多く、行動計画も自分たちでつくり上げていく。

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そして、職場体験では、自身の将来の職業や仕事というものをじっくり考える機会としている。こういった活動を通して、生徒は主体的に学ぶ力や社会人として生きていく力を身につけていくのだ。

「通ってよかった」、「通わせてよかった」、「あってよかった」と思える「調布市立杉森小学校」、「色々あっても楽しかった」と思える「調布市立第三中学校」。どちらも、子どもたちが幸せになるようにという思いを込め教育を行っている。調布市の教育は学校だけでは成り立たない。家庭・地域住民・その他関係者が連携し協力しながら、調布の教育を支えているのだ。

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