大規模開発が目白押しの東京において、躍進し続ける港区の“今”をレポート
東京23区内を歩けば、いくつもの大規模開発が行われているのを目にするだろう。その数は多い時には年間で100件にも及び、同様に新規開発の届け出も行われている。近年ではさらにその数が増えており、アジア圏で見ても最大規模となるプロジェクトがいくつも進行中だ。東京は、さらに人々を魅了する街へ生まれ変わろうとしている。
そんな東京23区の中でも、港区の躍進が顕著である。例年、東京の開発総面積は港区、中央区、千代田区、江東区がトップに名を連ねているが、2018(平成30)年に港区は前年度より開発総面積が約80%も増えた。中央区の約30%増と比較すると、その数字は驚異的だ。港区といえば「品川」駅、「新橋」駅、「浜松町」駅などがあり、まさに東京の要。港区が進化していく様子を誰もが注目している。
港区の躍進は今に始まった話ではない。2003(平成15)年には「六本木ヒルズ」、2003(平成15)年から2007(平成19)年にかけては「汐留シオサイト」が開業した。さらに2007(平成19)年には「東京ミッドタウン」、2008(平成20)年には「赤坂サカス」が開業するなど、今では誰もが知っているランドマーク的な施設も、過去の開発によって誕生した。これらの商業施設や先進的なオフィスなどが、現在の魅力的な街並を形成しているのだ。今後も様々な開発が計画されており、ますます未来へ向けて発展することが期待されている。
たとえば2023(令和5)年春には、「虎ノ門・麻布台地区再開発」が完成予定だ。東京全体で見ても最大規模の再開発となっており、超高層ビル3棟を含む街が形成される。コンセプトは“緑に包まれ、人と人をつなぐ広場のような街”。メインタワーは330mもの高さとなり、東京タワーの333mに匹敵。完成すれば日本一高いビルとなる。都市発展の四大要素は、ヒト・モノ・カネ・情報と言われている。これらが全て揃う港区は、この再開発によって、さらに新たな文化や経済圏を生み出すだろう。また、港区は緑被率が20%を超えており、自然が豊かなことでも知られている。さらに各国の大使館をはじめ、外資系企業、ホテル、文化施設、インターナショナルスクールなどが数多く点在している。そのため外国人居住者数も多く、国際的な都市として発展していく可能性も秘めている。
もう一つ港区で注目したいのエリアが浜松町だ。「浜松町」駅といえば、JR山手線をはじめ、東京モノレール羽田空港線も乗り入れており、都心、国内、海外に繋がっている。その駅を取り囲むように、大規模な再開発がいくつも進行しているのだ。駅は2020(令和2)年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて整備され、駅西側では「世界貿易センタービル」の建て替えプロジェクトを中心とした再開発、さらに駅に東口でも複数の再開発が行われてる。浜松町は日本でも有数のビジネスエリアだが、観光地としても人気が高く、「浜離宮恩賜庭園」、「旧芝離宮恩賜庭園」、「増上寺」など、格式と風情があるスポットが点在している。再開発が進めば、さらなる発展を遂げるだろう。
このように港区は数々の再開発によって、ますます魅力的な街に変わっていくだろう。また、港区および周辺の再開発は、ビジネス、商業、文化的に東京がどのように進化していくのかを、いち早く反映する面もある。虎ノ門や浜松町だけでなく、「田町」駅や「高輪ゲートウェイ」駅、さらに築地市場跡地の再開発など、隣接したエリアとの相乗効果も期待され、その動向から目が離せない。さらに前出のように緑が多い港区は、再開発によって利便性が増し、居住性もより高まっていくだろう。その港区のなかでも、一際注目を集める場所がある。それは白金高輪近辺だ。
大規模開発が目白押しの東京において、躍進し続ける港区の“今”をレポート
所在地:東京都港区