曳舟川親水公園
「曳舟川親水公園」は曳舟川の面影を残し、水をテーマとして整備された公園である。「曳舟川」という名称は江戸時代に農業開発のために築いた「葛西用水」の葛飾における呼び名で、舟に縄をかけて人や牛馬が舟を引いた川であることに由来する。亀有から四つ木まで南北延長約3キロメートルにわたる公園で、都会の中に豊かな緑を望むことができる。
京成本線「お花茶屋」駅から徒歩2分の場所にある「広場ゾーン」は、のびのびと体を動かせる大きな芝生が特徴の公園。天気の良い休日には、お弁当を持ってランチをするのも楽しそう。野外ステージでは、地元の学生によるコンサートなども開催される。園内にはソメイヨシノが植えられており、春にはお花見ができるほか、園内には花畑があり、四季折々の花を愛でられる癒しの空間となっている。
「葛飾区郷土と天文の博物館」の前には水遊び場があり、夏には多くの子ども連れで賑わいを見せる。また、当時の生活を偲ぶ銅像なども設置されており、一昔前の生活風景を垣間見ることができる。「葛飾区郷土と天文の博物館」は、独自のプラネタリウムに定評のある施設のため、この付近だけでも1日過ごせる環境となっている。公園の随所には東屋が設置されているので、サイクリングやウォーキング途中に小休憩したり、のんびり読書に耽ったりするのもいいだろう。
「自然景観水路」には水生植物が植えられ、ザリガニやメダカが生息している。都会に生きる子どもにとっては、野生生物に触れられる貴重なエリアだ。水遊びができるゾーンは、四つ木付近にもある。滝のように滴り落ちる水のカーテンは近くにいるだけで涼やかな気分になる。
起伏の少ない全長3キロメートルの道のりは、日頃の運動不足の解消や健康維持のために散歩をするのにもぴったり。自然に癒されながら、ゆったりとした時が過ごせる公園が生活圏内にあるのは、このエリアに暮らす特権の一つといえるだろう。
曳舟川親水公園
所在地:東京都葛飾区亀有4ほか
http://www.city.katsushika.lg.jp/institu..