都電荒川線「三ノ輪橋」駅から徒歩5分。千住間道沿いに店を構える「元祖 青木屋」。1957（昭和32）年創業のコッペパンの専門店で、このエリアに暮らすものであれば知らぬものはいないほどの人気店である。

営業は朝の7時から行なっており、出勤途中に立ち寄る人も多いという。そのため、朝から行列ができることもしばしばあるとか。お昼時を過ぎると売り切れになることが多いというので、ほしい商品がある、どうしても食べたいという時は早めの訪問をおすすめする。

注文は対面式となっており、ほしい商品を店員さんに伝える形。カウンターの上には有名人のサインが飾られており、多くの人から愛されているのがわかる。別の小窓からは惣菜を揚げる大きな窯を望むこともできる。

提供されるメニューは「コロッケパン」「ハムカツパン」「メンチパン」「とんかつパン」の4種類のみというシンプルさも心地よい。この日は取材ということもあり、4種類すべてを購入させていただいた。商品を入れた紙袋を受け取ると、まずそのボリューム感に驚かされる。コッペパン4つとは思えないほど重いのだ。次に感じるのは熱だ。揚げたての惣菜はホクホクとした暖かさを伝えてくれる。商品は全て個包装されているのもありがたい。

ふわふわのコッペパンと揚げたての惣菜のペアリングは、口にするたび至福のひと時を味わえる。熱々の状態で食べるのが美味しいのはいうまでもないが、惣菜が冷めても美味しいので、朝食やランチに利用するのはもちろん、晩酌のお供にもぴったりだ。このエリアに暮らす人々にとってはソウルフードと言っても過言ではない「元祖 青木屋」の惣菜パンは、何気ない日常を華やかに彩ってくれる。

元祖 青木屋
所在地：東京都荒川区南千住6-47-14 
電話番号：03-3807-4517
営業時間：7:00～売り切れ次第終了（13:00前後）
定休日：日曜日、祝日
https://www.instagram.com/aoki.ya/