国際基督教大学(ICU)
1953(昭和28)年、日本初の4年制教養学部大学として発足した「国際基督教大学(ICU)」。略称の「ICU」は「International Christian University」の頭文字を取っている。キャンパスは約62万平方メートルと広大で、武蔵野の緑に包まれた、恵まれた自然環境に位置している。
「ICU」では、開学当時から基礎的な教育を行う「リベラル・アーツ・カレッジ」として教養学部1学部だったが、学部内は複数の学科にわかれていた。しかし2008(平成20)年に教育改革を実施。入学時は全員が「アーツ・サイエンス学科」に入り、2年間かけて自身にふさわしいと思われる専門分野を模索し、3年次へと進んでいくシステムとなっている。さらに自由度が増したスタイルだ。こうすることにより、高校卒業時には関心がなくとも新に関心を持つ学問に出会ったり、本当に自分がやりたいことに気づくことができる。しかも、専門分野は1つに絞ることも可能だが、2つの分野を履修することも可能。より、自分が学びたいことに邁進することができるのだ。
「ICU」では、教育理念である「リベラルアーツ教育」を、未来を担う子どもたちに広めることにも貢献している。そのひとつが、キャンパス内で行う「ICU ジュニア キャンパス・キャンプ」。自然豊かでアカデミック、かつ、国際的な「ICU」の環境で、遊びながらリベラルアーツ教育に基づいた物事の考え方を体験するもの。「ICU」の学生がリーダーとなって企画運営されており、春と秋は日帰りで、夏には4泊5日で行われている。
もうひとつは「ICU キッズ・カレッジ」。こちらは、リベラルアーツ教育の理念を反映して子ども向けにアレンジしたプログラムを、実際に体験するもの。子どもたちは、講義を聴いたり、クラス内で研究をすることにより、「自分で考え、調べ、分析し、判断をする」能力を身に着ける切っ掛けとしていくことができる。いずれも、小学4年生から中学3年生までが対象だ。
「ICU」の広い敷地内には100本以上もの桜の木が植えられており、春になると満開となる。また、校舎のほかに複数の図書館や複数の礼拝堂、宗教音楽センター、国の登録有形文化財である「泰山荘」など充実した施設がそろっている。大学博物館「湯浅八郎記念館」は一般公開もされていて、初代学長である故・湯浅八郎氏が収集した民芸の展示や敷地内の遺跡からの出土品、美術品や歴史資料などが展示されている。無料で入館することができるので、気持ちの良い学内を散策しながら、立ち寄ってみるのもいいだろう。
国際基督教大学(ICU)
所在地:東京都三鷹市大沢3-10-2
電話番号:0422-33-3038(アドミッションズ・センター)
https://www.icu.ac.jp/