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様々な祭事や桜の標本木があることでも知られている

靖國神社

「靖國神社」は皇居の北側に位置しており、靖国通りを挟んで「北の丸公園」や「千鳥ヶ淵公園」がある、都内でも比較的緑の多い場所にある。神社としての歴史は比較的新しく、創建は明治維新の後のこと。1869(明治2)年6月29日、明治天皇の思し召しによって創建された「東京招魂社」が始まりで、1879(明治12)年に「靖國神社」と改称された。「靖國神社」には幕末の志士達をはじめ、明治以降の戦争・事変で国を守るために尊い生命を捧げられた246万6千余柱の神霊(みたま)が祀られている。

1901(明治34)年に建てられた拝殿
1901(明治34)年に建てられた拝殿
神門
神門
社号標と第一鳥居
社号標と第一鳥居
第一鳥居
第一鳥居

「靖國神社」では1年を通して様々な祭事が行われているのが特徴だ。その中でも春と秋に行われる「例大祭」は最も重要な祭事とされており、清祓・当日祭・第二日祭・直会の諸儀が斎行され、当日祭には天皇陛下のお遣いである勅使も参向になる神聖な祭事だ。境内では各種奉納芸能、特別献華展などの奉祝行事が行われるので期間中に合わせて神社を訪れる人も多い。

一方、春の桜の名所としても同神社は有名である。境内にはソメイヨシノやヤマザクラなど約500本の桜があり、毎年大変多くの参拝者で賑わう。また、気象庁が東京の桜開花の基準としているのが、同神社境内にある標本木(ソメイヨシノ)で、毎年、開花発表が出ると、この木に多くの報道陣や花見客が集まり、撮影をする光景が風物詩となっている。

桜の標本木
桜の標本木

また同じく境内にある、130年余の伝統を有し、震災や戦火に晒されながらも今に残された東京最古といわれる「能楽堂」では、毎年4月上旬の満開の桜の中で「夜桜能」が奉納され多くの人が訪れる。その他、夏の「みたままつり」では、大小3万を超える提灯が境内を美しく彩り、秋の「みらいとてらす」ではライトアップされた夜の境内で参拝できるなど、年間を通じて祭典・行事が催され多くの参拝者が訪れる観光スポットでもある。

能楽堂
能楽堂

さらに境内は都内とは思えないほどの静かで落ち着いた木々に囲まれた緑の空間があり、明治初期に作られた「神池庭園」が境内最奥に広がる。回遊式の日本庭園は滝石組みや日本一の長さを誇る花崗岩の直橋など見所満載で外国人観光客にも人気だ。自然や四季を感じることができる人々の憩いの場としての役割も担っている「靖國神社」。平和の尊さをあらためて再認識できる東京の名所である。一度訪れてみてはいかがだろうか。

緑も多い
緑も多い
南門
南門
観光客も多く訪れる
観光客も多く訪れる
中門鳥居
中門鳥居

靖國神社
所在地:東京都千代田区九段北3-1-1 
電話番号:03-3261-8326
内苑開門時間:6:00~18:00(11月~2月は17:00まで)
https://www.yasukuni.or.jp/




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