深川宿 富岡八幡店
東京メトロ東西線「門前仲町」駅1番出口から徒歩約3分、「深川宿 富岡八幡店」は農林水産省郷土料理100選のひとつ、「深川めし」を堪能できる。趣を感じる店内はテーブル席が20席、座敷が10席用意されており、のんびりと食事を楽しめる空間となっている。新鮮なあさりと赤味噌・白味噌の絶妙なバランス、噛むほどに溢れ出るあさりのエキスの旨味を堪能できる数少ない名店だ。一部の商品は、お土産として購入できる。
江戸時代、深川は魚貝類や海苔などを捕る漁師の町として栄えた歴史があり、良質のあさりやカキが沢山捕れることで有名だった。ざっくりと切った葱と生のあさりを味噌でさっと煮立て熱いご飯にぶっかけた「深川めし」は、漁師の知恵から生まれたこの町ならではの一品。忙しい漁の合間に手早く作れ、栄養価の高い”ファストフード”として開発されたのが始まりとされる。また調理法の異なるあさりの炊き込みご飯は、大工などの職人が弁当として持ち運べるように生まれたと言われている。
昼のメニューは「深川めし(ぶっかけ)」と「浜松風(炊き込み)」、二つの味が一度にいただけるお得な「辰巳好み」をはじめ、旬の食材と「深川めし」など会席料理が味わえる「味自慢コース」も用意されている。お宮参りや七五三、などのお祝い事で利用するファミリー層も見られる。ただし、味自慢コースは予約が必要なのでお忘れなく。
夜は深川の旬の素材を堪能できるコース料理はもちろん、「あさりの串焼き」「あさりの酒蒸し」「お造りの盛り合わせ」「自慢の出汁巻玉子」など一品料理も豊富に揃う。アルコールはビールをはじめ、日本酒や焼酎、ワインとバリエーション豊か。仕事の疲れをリセットさせる場所としても重宝しそうだ。
埋め立てによって海が遠くなり、時代の流れの中で一度消えてしまった「深川めし」。地元の漁師に学び、試行錯誤を繰り返し完成した本物の味は、このエリアに住むことになったら一度は食べたいメニューと言えるだろう。
深川宿 富岡八幡店
所在地:東京都江東区富岡1-23-11 富岡八幡宮境内
電話番号:03-5646-8678
営業時間:11:00~14:30(L.O.)、17:00~20:30(L.O.)
定休日:月曜日(15日・28日は営業)
http://www.fukagawajuku.com/access_hachi..