da nonna(ダ ノンナ)
オーガニックのオリーブオイルと各種リキュールを取り扱う専門店として2006(平成18)年にオープンした「da nonna(ダ ノンナ)」。当時はまだ都内でも珍しかった“量り売り”を特徴としたお店で、地域の生活に寄り添ってきた身近で温かい雰囲気に包まれている。
小田急小田原線「祖師ヶ谷大蔵」駅より徒歩15分。世田谷通りから一本奥に入った住宅地にある同店は自宅1階のガレージを改装して作ったお店で、土地勘のある地域の人のみぞ知る隠れ家的な雰囲気だ。
当初は“量り売り”の専門店として物販のみ行っていたが、常連のお客さんの期待に応えるかたちで2008(平成20)年12月にカフェスペースをオープン。店名の「nonna」とはイタリア語で“おばあちゃん”という意味だが、店主の松本さんが作る料理はすべて手作りで、韓国料理から西洋料理、ニューヨークスタイルのハンバーガーまで提供するスーパーおばあちゃんの料理をぜひ一度ご堪能いただきたい。
韓国料理が好きな方はメニュー表を見てふと気づくこともあると思うが、「韓国安東(アンドン)カルビ温麺」や「韓国ソルロンタン」、「韓国安東カルクッス」など、見慣れないメニューが並んでいる。
安東とは韓国中西部の地名で、儒教が誕生した伝統の息づく街としても知られ、昔ながらの韓国の味が今もなお受け継がれているそうだ。看板メニューのひとつ「韓国ソルロンタン(牛肉入り牛骨スープごはん)」をいただいたが、丸一日かけてじっくり煮込んだ牛肉はほろほろと身が崩れるやさしい食感で、余計な味付けは一切せず煮出した牛骨の旨みを存分に味わうことのできるまさに逸品だ。
またテイクアウトもできる自家製ハンバーガーは、近隣の学生や小さな子どもにも好評のようで、牛肉100%のパティを挟んだ「NYスタイルハンバーガー」はボリュームも味も大満足のひと品だ。
写真のプレートは、パティ2枚のクォーターパウンダーに自家製ピクルスとポテトチップスを組み合わせた「ダブルクォーターパウンダープレート」で、非日常の感覚を楽しむこともできるだろう。
他にも「牛100%ロールキャベツ」や、カフェにぴったりの「ノンナお手製チョコレートケーキ」などメニューが多彩で、おばあちゃんの家庭料理とひと言では語れない魅力にあふれている。
また毎月第3土曜日には、ミュージシャンを招待して演奏を披露する「ONE NIGHT BAR」も開催していて、同店の魅力を知る常連のお客さんたちと一緒に時間を共有してみるのも良いだろう。
da nonna(ダ ノンナ)
所在地:東京都世田谷区砧3-2-21
電話番号:03-5494-7437
営業時間:13:00~20:00
定休日:不定休
https://www.facebook.com/da.nonna.tokyo/