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日本の“洋食”の草創期を作った名店のひとつ

資生堂パーラー 銀座本店

日本で最も名の知れたな化粧品メーカーの一つ「資生堂」だが、実は化粧品以上に、飲食部門である「資生堂パーラー」の歴史が長い。「資生堂」の発祥は1872(明治5)年。現在の中央通り八丁目交差点角、すなわち現在の「資生堂パーラー」の場所に、西洋風の調剤薬局「資生堂薬局」として誕生したのが始まりである。

椿色の外観が印象的な「東京銀座資生堂ビル」
椿色の外観が印象的な「東京銀座資生堂ビル」

薬局の開業から30年後の1902(明治35)年、「資生堂」創業者の福原有信はパリの万国博に出かけ、帰途に寄ったアメリカでソーダ水の製造機に出会って一目惚れ。それを輸入し、薬局の片隅に置いて、ソーダ水とアイスクリームを売る「ソーダファウンテン」を設けた。これが、「資生堂パーラー」の原点と言われている。「資生堂」が化粧品事業を興したのはその後、1916(大正5)年のことだ。

1928(昭和3)年には、建物の建て替えにともない、パーラーにレストランを新設。レストランをメインに、カフェと洋菓子販売を併設するという現在の形はこの時に生まれた。その後もビルは幾度となく建て替えられ、現在「資生堂パーラー」が入っている「東京銀座資生堂ビル」は2001(平成13)年の建築。椿色の外観が何とも印象的だ。

ビル1階の「銀座本店ショップ」
ビル1階の「銀座本店ショップ」

ビルの1階は「銀座本店ショップ」。クッキーやケーキ等を販売しており、土産や贈答用に買い求める人々が多く訪れる。中でも定番となっているのは、80年以上も変わらないレシピを守り続ける「花椿クッキー」。資生堂のシンボルとなっている花椿をかたどった一品で、銀座土産の大定番として、変わらず愛され続けている。

3階「サロン・ド・カフェ」
3階「サロン・ド・カフェ」

3階はカフェで、「サロン・ド・カフェ」という名が付けられている。名物は「ストロベリーパフェ」や「プリン・ア・ラ・モード」。さまざまなスイーツを少しづつ楽しめる、ワンプレート+ドリンクのセット「資生堂パーラー物語」も見逃せない。

4階・5階のレストラン「銀座本店」
4階・5階のレストラン「銀座本店」

4階と5階は「銀座本店」、すなわちレストランである。ここは日本の“洋食”の草創期を作った名店のひとつでもあり、特にオムライスとコロッケには、古くからのファンが多い。単品でもオーダーできるが、予約を入れてコース料理を頂くのが、本当の“銀座通”の楽しみ方。祝いの席などで、何世代にもわたって愛用している常連客も多いそうだ。

オムライスとともにファンの多いコロッケ
オムライスとともにファンの多いコロッケ

銀座の街とともに成長した「資生堂」。その創業地に建つ「資生堂パーラー」は、銀座を語るうえで外せない“名店中の名店”として、今も人々から羨望の眼差しを向けられている。

資生堂パーラー 銀座本店
所在地:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル
【ショップ】電話番号:03-3572-2147
 営業時間:11:00~20:30(7月・12月は21:00まで)
【カフェ】電話番号:03-5537-6231(予約不可)
 営業時間:11:00~21:00(日曜日、祝日は20:00まで、L.O.閉店30分前)
【レストラン】電話番号:03-5537-6241
 営業時間:11:30~21:30 (L.O.20:30)
https://parlour.shiseido.co.jp/




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