りっこう幼稚園
日本人の海外進出と、国際的視野を持つ人材の育成に尽力してきた「日本力行会」が運営する幼稚園。「りっこう幼稚園」の設立は1947(昭和22)年。練馬区第一号の幼稚園として認可・設立された歴史ある幼稚園だ。
園の基本方針は「遊び」「礼拝」「食育」の3つ。とにかく自然の中でのびのびと遊ぶ時間を大切にしている。もちろん、どろんこ遊びもどんどんやらせる。木はわざと登れるような形にしている。「汚いから触らないで」とか「危ないからやめなさい」とかではなく、自然遊びをどんどんさせて、そこから豊かな体験をしてほしいと願っているのだ。
キリスト教精神に基づいているため礼拝も欠かさない。毎週月曜日にはチャペルに集まって大切な人生の真理や価値について学んでいる。そして「食育」。これは、自然に触れることにも、神様への感謝を体感することにも関係する。5・6歳児が中心となって種まきから野菜を育てる。できるところはみんなで協力して収穫する。収穫したら、調理して感謝しながら友達と一緒に食べる。野菜が採れたら豚汁に芋煮会に、時には昔ながらのかまどで木を燃やして目の前で調理する。全てを遊びにつなげてしまうのも「りっこう幼稚園」のすごいところだ。
また、野菜はビオトープで作っているため、そこにはメダカなど魚もいる。上を見上げると花も咲いている。果物だけでも、クルミ・びわ・みかん・梅・キウイフルーツ・イチジク・桃・栗・サクランボ・すもも・柿・ザクロなどが植えられているので、これらが次々に実を付けていくので四季も感じる。木には小鳥もやってくる。カラスも木の上で巣をつくる。園児たちは、まさに自然の中で生活しているのだ。
「りっこう幼稚園」の園舎は2016(平成28)年に新しくなり、木のぬくもりをいっぱいに感じることができる。ホールや各部屋はとても余裕があり、子どもたちがのびのびと生活をすることができる。礼拝堂も以前より大きくなり、園庭も園児全員が遊んでも余裕なほどの広さだ。廊下も十分な広さをとっている。そもそも、「りっこう幼稚園」では「廊下を走るな」とは言わない。ケガの無い範囲ではそれを許す。そのためには安全性をしっかりと確保しておくことが不可欠なのだが、そういった環境を整えて、子どもの元気を大切にしているのだ。
とにかく自然の中で遊ぶことを大切にしている「りっこう幼稚園」だが、実は、国際交流にも力を入れている。海外からの体験入園児を受け入れやブラジルの研修生や力行会留学生との交流など、様々な場面で他国の文化に触れる機会をたくさんもっている。「日本力行会」ならではの恵まれた環境と言えるだろう。遠くからの入園希望も多いという「りっこう幼稚園」。魅力あふれる幼稚園だ。
りっこう幼稚園
所在地:東京都練馬区小竹町2-43-12
電話番号: 03-3972-1152
http://www.rikkoyouchien.com/