中珈琲
JR横浜線「町田」駅から徒歩8分。街の喧騒を離れ、落ち着いて過ごせるオアシスのような喫茶店がある。2018(平成30)年4月にオープンした「中珈琲」だ。扉を開けると焙煎されたコーヒーの香りがお出迎え。愛好家にとっては至福の瞬間だ。内装はすべてオーナーの手作り。コンクリート打ちっ放しの状態から約4ヵ月をかけ、こだわりの癒し空間を作り上げたのだという。オーナーの山下さんは「北欧を意識して作り始めたのですが、気付いたら自分の書斎というか趣味の部屋という感じになってしまいました」と優しい笑顔で答えてくれた。
店頭に並ぶのは、オーナーが厳選するスペシャルティコーヒー。常時12種類以上のストレートコーヒーと4種類のブレンドが用意されている。焙煎から抽出までを一貫して行っており、焙煎前半は低温で充分に生豆を膨らませ、焙煎後半には「つよい火と風力」にて、豆質、品種、精製方法に見合う最適な煎り上げを行なう。販売される豆は季節によってその姿を変えるため、定期的に足を運んで新しい味との出会いを楽しんでもらいたい。
豆は100グラムから購入可能。訪問した日は2月下旬、カウンターにはコスタリカ マイクロロット ハニー仕上げをベースに、4種のスペシャルティコーヒーをブレンディングした「ブルネットブレンド-HAL」や、ケニアフレーバーといわれる強い香味、完熟トマトの様なロースト香が楽しめる「ケニア カラニ ファクトリーAA」など、春の味がラインナップされていた。それぞれの豆には香り・酸味・甘み・コク・ビターといった5つの特徴が5段階で表記されているので、好みの味を見つけやすくなっている。もちろん、オーナーに相談するのもいいだろう。
喫茶ではこれらの挽きたて珈琲をじっくりと味わえるほか、テイクアウトも可能。店内は、友人との会話が弾むテーブル席やゆったりと腰を落とせるソファ席、一人でも気兼ねなく過ごせるカウンターが用意されている。珈琲以外にもザッハトルテやチーズケーキ、コーヒーゼリーといった自家製スイーツも充実。ピザやピラフといった軽食メニューも用意されている。徒歩圏内に本格的なスペシャルティコーヒーをゆったりと堪能できるお店があるのは、このエリアに暮らす特権の一つといえるだろう。
中珈琲
所在地:東京都町田市原町田4-16-21 キムラヤビル1F
電話番号:042-777-5522
営業時間:11:30〜20:00
定休日:水曜日(振替の場合は木曜日休みの場合あり)
http://ataru-coffee.com