「LaLaガーデン（赤羽スズラン通り商店街振興組合）」が運営する、乳幼児一時預かり・交流サロン。事前予約制で、生後3か月から小学校就学前までの子どもを、有資格者の保育士が預かってくれる。商店街が運営しているという安心感から、近隣住民だけでなく、インターネットで調べて東京出張時に利用する方など、利用者は幅広い。

 

商店街にあるため、一人で買い物をしたり、サロンでリフレッシュしたりする際に立ち寄りやすい。また商店街の休憩所も兼ねているため、買い物中の授乳やおむつ替え、子どものお手洗いなどにも利用できる。託児がない日には保育室が開放され、自由に遊べる「あそぼうDAY」を実施。そのほか、商店街のプロに教わる写真やメイクなどの講座を開いたり、定休日に別会場で多世代交流「ララ・ら・かふぇ」を開催したりなど、親子が地域とつながるきっかけづくりを行なっている。

 

 

「子どもが社会と触れるために保育施設を利用してほしい」と話すのは、子どもたちから「じいじ」と呼ばれ親しまれる代表の富田好明さん。乳児期から社会経験をさせることで、大きくなってからもさまざまな環境に対応できるよう育っていくという。保育施設に預けることは、親の都合ではなく、子どものために良いことだということをアピールしている。「ララちゃんのおうち」では、子どもたちに対して脳科学に基づいた働きかけを実践。親たちに対しては、子育てのサポートのほか、防災など暮らしに関する情報の提供も行っている。

 

2011（平成23）年のオープン当初に利用していた子どもが、今ではもう小学生。商店街で過ごした場所の記憶が、成長してからも商店街に来るきっかけになり、登下校時に挨拶していってくれる子どももいるそう。預ける場ではなく、育ちの場として、「ララちゃんのおうち」は親子と地域との架け橋になっている。