JR常磐線「亀有」駅北口から徒歩3分に、旨い焼鳥が味わえると評判の居酒屋がある。比内地鶏をまるごと1羽仕入れ手捌きしてから、1本1本串に刺す。冷凍していない焼鳥の旨さは格別だ。「うちでは飼育180日の雌鶏を仕入れています。脂がのってとっても美味しいんですよ。」と話す店長の木滝さん。通常ブロイラーの3倍の日数で育てられる比内地鶏。そのため仕入れコストはかかるが、丸みのあるふくよかな肉質とやさしい脂を「ぜひ味わってほしい。」と話す。

店内は落ち着いた照明で、和風の雰囲気。入口部分の酒のボトル棚には珍しい瓶もあって、呑んべい心がくすぐられる。こちらの鶏はまるごと1羽仕入れて捌くので、他では食べられないメニューも多数ある。例えば、肩のつなぎ目の「ふりそで」や雌のぼんじりの「みさき」、卵が連なる「ちょうちん」など。血合いをひとつずつ丁寧に処理した、焼かれる前の生の鶏肉は美しく、これを備長炭で焼くというからたまらない。

鶏は「比内地鶏」と「大山鶏」のふたつの鶏肉を使用。まずは人気のメニュー「比内地鶏」と「大山鶏」が両方味わえる「盛り合わせ」をオーダーしたい。レバーはタレ、それ以外は基本的に塩で提供される。タレで食べたいならオーダー時に伝えれば変更も可能だが、まずは肉の旨みがよくわかる塩で、いただいてみよう。肉厚で新鮮な鶏肉は脂が程よくのって、たまらなく美味しいのだ。

いちばん人気は、盛り合わせにもある「比内地鶏」の「モモ串」。そして、酒のあてにおすすめなのが「レバパテ」。軽く炙ったフランスパンに、大山鶏のレバーペーストを塗っていただく。バターやエシャロット、生クリームで仕上げた至極の一品だ。〆には比内地鶏を弱火でじっくりと5時間ほど煮込んだスープで作る「ぞうすい」もぜひ試してみたい。

丁寧な仕事ぶりで、美味しく焼き上げられる大評判の店。お酒はビール、日本酒、ワインとひと通り取り揃えるが、おすすめは焼酎だ。「もぐら」や「魔王」、日本酒で有名な「獺祭」の焼酎など、その時おすすめの焼酎が登場する。人気店なので週末は予約してから出かけよう。

比内地鶏本格焼酎 海舟
所在地：東京都葛飾区亀有5-41-4 
電話番号：03-5613-1577
営業時間： 17:00～24:00
定休日：火曜日
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