JR埼京線の「板橋」駅から東武東上線の「下板橋」駅、「大山」駅、「中板橋」駅にかけて広がる板橋エリアは「板橋区役所」が建つ板橋区の中心地としてにぎわっています。板橋エリアには商店街が多いことも特徴で、買い物や季節ごとのイベントなど多彩な楽しみが味わえます。

●朝市でにぎわう「板橋宿不動通り商店街」

江戸時代の板橋エリアには中山道の宿場町がありました。その宿場町は今の都営地下鉄三田線「板橋区役所」駅前の東側にあたり、現在は「板橋宿不動通り商店街」となっています。この商店街は大正時代に誕生した歴史を持ち、古くから地元の買い物先として信頼を集めてきました。「板橋宿不動通り商店街」では「中山道板橋宿八景」というきり絵ハガキが販売されており、この地のかつての姿を知ることができます。

毎月第3日曜日には朝市が開かれ、産地直送の新鮮な農産物や地元の特産品など多彩な品が並びます。朝市の中央ではつきたての餅も販売されることも好評で、毎回多くの人々が集まります。

●ユニークな取り組みが注目を集める「遊座大山商店街」や「ハッピーロード大山商店街」

「板橋宿不動通り商店街」から西に向かうと、東武東上線「大山」駅との間には「遊座大山商店街」が広がります。この商店街は「遊座小判」を発行していることでも知られています。この小判は慶長小判タイプと天保五両判タイプの2種類があり、実際に「遊座大山商店街」で500円分の金券として使用できます。「遊座小判」を手に入れることができるのは、1年に3回の販売会やイベントの景品だけ。販売会では1枚450円で販売されているため、50円分がお得になります。販売会のスケジュールを確かめてぜひ購入したいですね。

「遊座大山商店街」の西端から東武東上線の踏切を渡れば、板橋区最大の商店街として有名な「ハッピーロード大山商店街」です。この商店街では商店街では「ハッピーロード大山TV」と題して、商店街に集まる店の紹介や生中継番組を行い、街頭テレビなどで放映するなどユニークな取り組みが多数行われています。

「ハッピーロード大山商店街」では全国15市町村と直接契約を結び、特産品などを販売する「とれたて村」を運営しており、新鮮な農産物を身近で手に入れることができると好評です。年に2回の特売の福引の景品として「とれたて村」に特産品を供給する産地へのバスツアーのプレゼントといった企画もあり、その取り組みは全国的にも注目されています。

●季節を彩るイベントが楽しい「中板橋商店街」

東武東上線で「大山」駅から1駅、「中板橋」駅周辺にも大きな商店街が広がります。この商店街は「中板橋商店街」といい、板橋の中心にあたることから「へそ祭り」というイベントが開かれ、板橋三大祭りのひとつに数えられるほど多くの人々が集まってきます。ほかにも春には「さくら祭り」、秋は「神輿祭り」と季節を彩るイベントがあり、折に触れて訪れると楽しみが増えるでしょう。

地域と密着し、多彩なイベントが開かれている板橋エリアの商店街、買い物だけでなく、散策がてらイベントに参加してみるのも暮らしに潤いを与えてくれそうです。

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