清瀬市中清戸四丁目エリアの住環境
清瀬市中清戸四丁目エリア(以下、本エリアと表記)は、清瀬市の中央部、西武池袋線「清瀬」駅の北東、「東所沢」駅の南東に位置する。東京都心へのアクセス性と自然豊かな穏やかな住環境を併せもつ。
現在の「志木街道」と呼ばれる道沿いには、後北条氏の勢力下に入った戦国時代末期に集落(上清戸村・中清戸村・下清戸村、三清戸とも呼ばれた)が発達し、下宿のあたりは軍事的な要衝として「清戸番所」が置かれたという。現在も「志木街道」沿いには、戦国時代末期創建といわれる「長命寺」(下清戸)や、1579(天正7)年に社殿が造営されたともいわれる「日枝神社」(中清戸)といった歴史ある寺社も残る。
江戸時代になると、「志木街道」は青梅で採れる石灰などを新河岸川の引又河岸へ運ぶ街道としても賑わうようになり、また、三清戸から江戸へ向かう道(「清戸道」)も発達し、収穫された野菜が毎日、江戸へ運ばれるようになった。
1889(明治22)年、三清戸などが合併し清瀬村が誕生。この時、村役場は中清戸(当時は「志木街道」沿い)に置かれており、その後、中清戸は現在に至るまで清瀬の行政の中心地となっている。村名の由来は、古くからの集落である「清戸」と、その北側を流れる「柳瀬川」から一文字づつ採ったともいわれる。
現在、本エリア周辺は「清瀬市役所」「清瀬消防署」「清瀬市健康センター」があるなど、清瀬市の行政の中心地であり、公共サービスも活用しやすい。例えば、「清瀬市健康センター」の3階にある「健康増進室」には各種トレーニングマシンがあり、一回300円という低料金で利用できる。「清瀬消防署」が近いということは、救急や火事など緊急の際にもすぐに到着するので、安心感がある。
また、清瀬一帯は、戦前より療養所などの医療機関が多く立地した歴史があり、現在でも多くの医療機関が集まり「医療の街」とも呼ばれる。市内には高度な医療を提供する大病院も多く、医療面での安心感も高い。
本エリア周辺にはコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどがあり、日常の買い物に便利。JAの直売所「みらい清瀬新鮮館」が近いほか、周辺には農家の直売所も多く、新鮮な地場産の農作物が入手しやすいのも魅力。人気のベーカリーや喫茶店、この地域ならではの「武蔵野うどん」の専門店など、日常使いに便利な飲食店も多い。「清瀬」駅前や「東所沢」駅前には大型のスーパーマーケットや各種商店、飲食店も集積している。自動車で10分圏内にはファミリーレストランなど、郊外型の飲食店も多くある。
本エリアの最寄りのバス停「清瀬市役所」停留所には清62系統「清瀬駅北口~志木駅南口」、清63系統「清瀬駅北口~旭が丘団地」、清64系統「清瀬駅北口~台田団地」のバスが通っており、「清瀬駅北口」までは所要4~5分程度、平日で150便以上が利用でき便利。清62系統を利用すれば、「新座駅南口経由」の「志木駅南口」行きの利用も可能となる(平日日中で1時間に1~2本)。「清瀬」駅へは、自転車でのアクセスも10分程度、大きなアップダウンもないため、自転車を利用する人も多い。
「清瀬駅北口」の「市役所方面」へ向かうバス乗り場は、駅前のロータリーにあり、屋根付きのペデストリアンデッキを降りてすぐで、雨の日でも傘を開く必要もないくらいの近さ。ロータリーの周りにはカフェやファストフード、居酒屋など、気軽に利用できる飲食店が多いほか、スーパーマーケット、ドラッグストア、銀行などもあり、バスに乗る前に少し立ち寄るにも便利。
「清瀬」駅からは西武池袋線が利用可能。各駅停車のほか、準急、通勤準急、快速も停車し、通勤準急利用なら池袋駅まではわずか6駅。池袋方面へのアクセスが便利なほか、東京メトロ副都心線・有楽町線乗り入れの電車も多いので、永田町、有楽町など、都心の多くのエリアにダイレクトにアクセスできる。副都心線は東急東横線・みなとみらい線に直通するようになり、横浜方面へも乗り換えなしでアクセス可能。各駅停車なら当駅始発列車も出ているため、余裕をもって利用すれば、座って通勤・通学できる点もうれしい。また、JR武蔵野線の「東所沢」駅も、自転車で10分前後(ただし、アップダウンは少しある)でアクセスできる距離にあり、行き先によってはこちらの利用も検討したい。
自動車利用の面では、国道254号、新小金井街道などの幹線道路が近いほか、関越道「所沢IC」、外環道「大泉IC」も近い。外環道は「大泉IC」の南方面への延伸も事業中で、完成すれば「中央道」「東名高速」へのアクセス性が格段に向上する。
本エリアからは通学指定校の「清瀬市立清瀬第八小学校」「清瀬市立清瀬中学校」も近いほか、「清瀬ゆりかご幼稚園」「中里どろんこ保育園」といった人気の幼稚園・保育園も徒歩10分圏内にあり、通園・通学距離が短いことは、便利というだけでなく安全面でも魅力。徒歩20分圏内には、充実した施設が魅力の「清瀬市児童センター ころぽっくる」もある。
本エリア周辺には小規模な公園が多いほか、「清瀬御殿山緑地保全地域」「清戸自然公園」など、武蔵野の雑木林も多く残る豊かな自然環境も大きな魅力。「清瀬市役所」から「清瀬駅北口」を結ぶ「けやき通り」は、けやき並木とアート作品が立ち並び、清瀬市を代表する美しい景観ともなっている。柳瀬川沿いには公園や遊歩道が整備されているほか、「金山橋」周辺では、バーベキューや水遊びを楽しむ家族連れも多い。
2019(平成31)年に東久留米にオープンした関東最大級の温泉施設「スパジアムジャポン」、2020(令和2)年に東所沢にオープンした話題の複合施設「ところざわサクラタウン」といった話題の施設にも、自動車なら15分圏内でアクセスできる。
現在、「清瀬市役所」では、耐震性の確保や市民サービス向上のため、庁舎の建て替えが進められている。新庁舎の業務開始2021(令和3)年、敷地全体の供用開始は2022(令和4)年を予定している。完成すれば市の防災拠点としても機能し、一時避難も受け入れるなど、本エリアも含む周辺住民にとっても心強い施設となる。
清瀬市中清戸四丁目エリアは、豊かな自然や新鮮な農産物が身近にありながらも、都市の利便性も享受でき、安心・安全な暮らしも期待できる、暮らしやすい住宅地といえるだろう。