川崎市川崎区大師駅前二丁目は、「川崎」駅の東、京急大師線「鈴木町」駅と「川崎大師」駅の南側に広がるエリアだ。駅名にもなった鈴木町という地名は、1914（大正3）年、この地に「鈴木製薬所（現・味の素）」の工場が置かれたことに由来している。

「川崎大師」駅はその名の通り、平安時代創建と伝えられる「川崎大師平間寺」の玄関口だ。とくに江戸時代以降は厚い信仰を集め、江戸市民の行楽の地としても人気があったという。現在も初詣や節分など季節の行事には大勢の人々が集まる。

大師駅前二丁目から東側の多摩川河口付近は、かつては工業地帯として日本の産業で重要な役割を担っていた。近年は産業構造の変化に伴い工場が移転し、跡地では再整備により住宅やショッピング施設などが誕生。東京近接のベッドタウンとしても注目を集めている。

例えば、1998（平成10）年には 日鉄鋼管本社工場跡地に「イトーヨーカドー 川崎港町店」がオープン、その隣接地には2000（平成12）年 に「ヤマダ電機 テックランド川崎店」も開店し、ショッピング施設の集積地にもなった。2008（平成20）年 には小松製作所跡地に「ホームズ 川崎大師店」ができ、さらにショッピング施設が充実した。

「川崎」駅周辺でも「富士通スタジアム川崎」の整備や「川崎」駅の自由通路新設、「京急川崎」駅の駅ビル新設など、さまざまな都市施設の整備が完了した。

エリア周辺の整備は今も続いている。大師線の終点「小島新田」駅周辺では、多摩川の対岸にある「羽田空港」近接という地の利を生かし、国際戦略拠点の整備が行われて、さらなる発展も期待できるエリアだ。

このエリアを暮らしの場として考えた場合、交通アクセスの利便性は気になるところだろう。エリア最寄りの「鈴木町」駅から「京急川崎」駅まで京急大師線でわずか4分。京急本線に乗り換えれば、「品川」駅や「横浜」駅、直通運転が行われている都営浅草線の「新橋」駅や「日本橋」駅にもスムーズに行くことができる。「京急川崎」駅からは「羽田空港」直結のエアポート急行も利用でき、飛行機を利用する場合も空港にアクセスしやすい。

自動車の利用もしやすい。エリアを通る国道409号を東に向かえば、首都高速道路の「大師」出入口がある。ここから高速道路に乗れば、神奈川1号横羽線をはじめ神奈川6号川崎線経由で湾岸線や東京湾アクアラインにも接続。「羽田空港」や東京方面、横浜方面、千葉県の木更津方面への移動も快適だ。

このエリアはバス路線が充実していることも特徴だ。例えば、「若宮八幡前」停留所から出る「川崎」駅行きのバスは、日中でも約5～10分間隔で発着している。「川崎市役所」の前も経由するので、行き先によってはバスを利用するとよい。また、「川崎」駅前までの距離は約2.5km程度で、自転車でも容易にアクセスできる。

新しいショッピング施設が続々誕生したこのエリアは買い物の利便性も高い。とくに「イトーヨーカドー 川崎港町店」は食料品から日用雑貨、ファッションまで揃い、ここに来ればほとんどの品物が揃う。また、「川崎」駅周辺に行けば、「ラゾーナ川崎プラザ」など大型ショッピング施設のほか、昔ながらの商店街もありさまざまな買い物のニーズに応えてくれる。

「川崎大師」周辺にも古くからの門前町が残り、老舗の店が並ぶ。名物の「久寿餅」はおみやげにもうってつけだ。門前の商店街ではイベントも開催されており、折に触れて訪れるのも楽しい。

また、「川崎大師」駅前にある「プラザ大師」には「教育文化会館大師分館」と「川崎図書館大師分館」が入り、公共サービスも充実している。「川崎市役所」や「川崎区役所」などがある川崎市の官庁街もエリアから約2kmと近く、何か用事があっても簡単に行くことができる。

教育・子育てという点でも魅力が多い。エリアから徒歩10分圏内に小・中学校、幼稚園、保育園に加え、「こども文化センター」や「地域子育て支援センター」など子育て施設まで揃う。小児科を標榜するクリニックや、「西松屋 ホームズ川崎大師店」といった子ども用品店が近いのも何かと便利だ。子ども用品を買うなら「イトーヨーカドー 川崎港町店」も品ぞろえが充実している。

大師駅前二丁目周辺には「伊勢町第2公園」や「大師西町児童公園」など子どもの遊び場として使いやすい規模の公園も多い。少し足をのばせば「多摩川緑地」や「多摩川サイクリングコース」で自然の中で体を動かすことができるほか、「大師公園」や「富士見公園」などプールや野球場などスポーツ施設も揃っているのでアクティブな子どもも満足できる。

川崎市川崎区大師駅前二丁目は、ショッピング施設や歴史を誇る寺院、充実した教育・子育て環境と多彩な魅力に恵まれた暮らしやすい場所といえよう。

川崎大師門前の暮らし「大師駅前二丁目エリア」の魅力
所在地：神奈川県川崎市川崎区