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子どもたちに良質な木のおもちゃとやさしい絵本を

木のおもちゃ トナカイ

東急田園都市線「梶が谷」駅から徒歩1~2分ほどの場所にある、「木のおもちゃ トナカイ」。ここは店名の通り、世界各地から厳選した木製おもちゃを集める、「おもちゃのセレクトショップ」。その道のプロが選び抜いた最高のおもちゃを、比較的廉価で求められるという嬉しいショップであり、ママさん達の口コミで、実店舗・通信販売の両面で評判を集めている。

木のおもちゃ トナカイ 店舗入り口
木のおもちゃ トナカイ 店舗入り口
店内のディスプレイ
店内のディスプレイ

実はこの店の代表である林信克さんは、元保育士であり、元保育園長でもあったという経歴の持ち主。「いろいろな園を見ていく中で、中にはチープでジャンクなおもちゃを与えるところもあり、とてもはがゆい思いをしていた」ということが、店の立ち上げのきっかけとなった。「いいおもちゃというのは、世の中に沢山あるんです。でもそれを追究していくと、どうしても高くなってしまうんです。すると、園の先生も、親も、遠慮して積極的に与えられなくなってしまう。それでは本末転倒なんです。子どもに良いおもちゃに触れて、どんどん遊んでほしい。だからうちでは安さも追究しています」と林さんは語る。

店内にたくさん並ぶおもちゃと絵本
店内にたくさん並ぶおもちゃと絵本

お店の商品は、「木のおもちゃ」と「絵本」の二本柱。絵本については「勧善懲悪のもとで殺伐とした描写があるもの」を避けて、良質なものだけを集めていると言い、心があたたまる、昔から愛されているような作品が多い。「大きくなっていけば、いずれ殺伐とした作品に出会う日も来るかもしれない。でも、それまでは温かい言葉と絵で、やさしい考えを心の中に入れていってもらえるような、そんな絵本を選んでいます」ということだ。

木製のおもちゃ
木製のおもちゃ
大人ならば懐かしく感じる絵本もある。良い絵本は時代を越えて受け継がれていく
大人ならば懐かしく感じる絵本もある。良い絵本は時代を越えて受け継がれていく

木のおもちゃについては、棚ごとに対象年齢が分かれており非常に選びやすい。一番の人気商品は、色合せをして遊ぶ西欧オーストリアのカードゲーム。3~5歳ぐらい向けのおもちゃということだが、大人でも悩ましいようなパズルで、色彩的な感覚を養ってくれそうだ。ほかにも、チェコ製の「歩く動物」シリーズなど、他店ではなかなか見ることが無いものや、海外の珍しいおもちゃも並んでいる。驚くのは、その珍しい、多彩な品揃えがどれも驚くほど安いことだ。1,000円以下で買えるようなものも多く、それが人気の秘密の一つとなっている。

色鮮やかなカードゲーム
色鮮やかなカードゲーム

だが、この店で買う魅力は安さだけではない。「“遊び方”を保護者の方にお伝えできるのが、実はうちの一番の強みなんです」と林氏が言うとおり、どの商品について聞いても詳しい遊び方をレクチャーしてくれる。

たとえば定番の「オーボール」というおもちゃ。「これはハンカチを入れて、ここから耳を引き出せばうさぎさんに、前足と後ろ足としっぽを引き出せば、亀さんになりますよね。私達にとってこんなことは“当たり前”なわけですが、親御さんたちはこれを見て“わあっ!”と声をあげられるんです。持っていても、遊び方を知らないという方が非常に多いんですね。そこが、量販店には無いうちの魅力だと思っています」。
林さんが目指すのは、良いおもちゃを安く、そして、「ちゃんと使ってもらえるように使い方をお伝えしていく中で、ご納得いただいたものをお買い上げいただく」ということ。「単純なものほどその遊び方は多彩になると」いうことで、たとえば木の棒を積み上げて遊ぶ積み木も売っているが、「これは積み方次第で机にも椅子にもなるし、飛行機にも、鳥にも犬にも、機関車にもなるんです」ということ。かつて林氏はテレビ番組に“積み木名人”として出演したこともあり、そのビデオも見せてくれた。シンプルで素朴な木のおもちゃだからこそ、「与えられる」のではく「生み出す」遊びが楽しめて、想像力も培われていくということだろう。

オーボール。アイディア次第で使い方は何通りも生まれる
オーボール。アイディア次第で使い方は何通りも生まれる
シンプルなものほど遊び方は多様に
シンプルなものほど遊び方は多様に
子どもにとって良いおもちゃを求めて日々奔走する林店長
子どもにとって良いおもちゃを求めて日々奔走する林店長

また一方で、林氏は「この店には交流拠点としての機能も持たせたい」とも考えており、一角には小さいながらもお茶を飲めるようなテーブル席が設けられ、横には遊び場が作られている。ここで地元のママ同士が知り合って、つながっていけば、孤独になりがちな子育てをもっと楽しいものに変えられる。そんな思いが篭められたスペースであるという。

腰を落ち着けるスペース
腰を落ち着けるスペース

近年はいろんな種類のおもちゃを一堂に並べ、品数と価格を重視する量販店が増えている。しかしそういった店を訪れて、「何を選べばいいのか分からない」「いっぱいあるけれど、欲しいものが一つも無い」と感じている人もいることだろう。そんな人は是非「トナカイ」を訪れてみてほしい。思わず「かわいい!」「欲しい!」つぶやいてしまう品々が、手の届く価格で置かれているはずだ。また、個人向け以外に、保育園や幼稚園等との取引も積極的に行っているそうなので、保育業界の方々にも注目してほしい店である。

木のおもちゃ トナカイ
所在地:神奈川県川崎市高津区下作延2-35-1 スペースアメニティ1F
電話番号:044-865-6669
営業時間:11:00~18:00
定休日:年末のみ
http://tonakaitoy.ocnk.net/




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