中心市街地ならではの華やぎと利便を享受する、「掛川まちなか暮らし」の魅力
静岡県西部に位置し、中東遠地域の中核的存在のまち・掛川
掛川市は静岡県西部、静岡市と浜松市のほぼ中間に位置する。掛川市の北側は山間部で、南側には遠州灘が広がり、自然も豊かだ。1979(昭和54)年に全国に先駆けて「生涯学習都市宣言」を行い、行政と市民が交流しながら街づくりを進める「協働のまちづくり」を推進していることでも知られる。
市の中心地にある「掛川」駅はJR東海道新幹線・東海道線、天竜浜名湖線が乗り入れるターミナル駅で交通アクセスにも恵まれており、駅北口の旧東海道に沿って商店街や飲食店が集まり、中心市街地として発展している。
「掛川城」の城下町、東海道の宿場町として栄え、整備された中心市街地
掛川の街はかつて「掛川城」の城下町、東海道の宿場町として栄えた。「掛川城」は室町時代中期に今川氏が遠江支配の拠点として築いたと言われている。「掛川城」では今川義元の子で、武田氏に追われた今川氏真が立て籠もり、徳川家康との和議により開城したという歴史もある。
その後、豊臣秀吉の家臣であった山内一豊が「掛川城」を改修し、天守閣や大手門を築くと同時に、「掛川宿」を城下町としても整備した。「掛川宿」は、「圓満寺」付近から「天然寺」付近まで約1キロメートルにわたって続き、本陣2軒、旅籠30軒があったと言う。現在も本陣跡の説明版などに当時の面影を感じられる。
その風靡な姿から“東海の名城”ともうたわれた「掛川城」は、安政東海地震で倒壊し、修復されることなく明治維新を迎え廃城となった。そのため、現在の「掛川城」は倒壊前の姿となるよう、市民の寄付などにより1994(平成6)年に日本初の木造天守閣として復元されたものだ。掛川のシンボルとしての景観を創出するこの城を中心に、市の「城下町風街づくり重点地区」が指定され、建築物や広告物などの細かなガイドラインのもと、統一感のある街並みが形成されている。
再開発やまちなか活性化の取り組みで、さらに魅力あふれる街へ
掛川中心市街地では、2009(平成21)年には「掛川市中心市街地活性化基本計画」が策定され、市街地活性化の取り組みがスタートした。この一環として掛川駅前東地区の再開発が行われ、2016(平成28)年には商業棟「we+138ストア」と駐車場棟「138パーキング」がオープンした。2020(令和2)年にはマンション棟低層部のショッピング施設「138ショップ」もオープンし、再開発エリア「we+(ウィタス)138kakegawa」のすべてが完成した。ここにはスーパーマーケット「アミカ 掛川店」も誕生し、近隣の生活利便性も向上している。
現在も「掛川」駅北口で「JR掛川駅前西街区開発事業」が進行中だ。2024(令和6)年4月完成予定のビル「(仮称)SKしんきん駅前プラザ」にはレストランや多目的ホールも入る予定になっている。
商店街活性化の取り組みも行われている。「掛川連雀商店街」の若手による「掛川本陣プロジェクト」では2013(平成25)年に約20店舗が並ぶ屋台村「掛川本陣通り」がオープン。「チャレンジBASEなかまち」として、「中町商店街」の空き店舗をリノベーションし、将来の起業や出店を目指す人に期間限定で貸し出す取り組みも始まった。併せて、学生の自習、観光客の休憩に利用できるフリースペースも用意された。
また、歩いて楽しめるまちなかを目指した「かけがわまちなかウォーカブル社会実験」として、2021(令和3)年11月から2023(令和5)年3月まで「掛川城三の丸広場」や連雀西交差点の歩道にテーブルを設置し、キッチンカーなどが出店するストリートテラスの試みなども行われている。
東海道新幹線も停車するJR「掛川」駅、東名高速道路「掛川」ICが身近
3路線が乗り入れる「掛川」駅に近い掛川エリアは交通アクセスの利便性も魅力だ。「掛川」駅には東海道新幹線も停車し、「東京」駅には約1時間50分、「名古屋」駅に約1時間、「新大阪」駅にも約2時間10分でアクセスできる。JR東海道線を利用すれば県の2大都市のある「浜松」駅までは25分程、「静岡」駅まで45分程の所要時間だ。なお、東海道線の下り方面には「掛川」駅始発列車もある。また、「掛川」駅から「新所原」駅まで浜名湖の北岸を通る天竜浜名湖線は車窓が美しく、ローカル線の旅も楽しい。
エリアの南には東名高速道路が通り、「掛川」ICも近い。北側を通過する国道1号の掛川バイパスは、かつては有料だったが、現在は無料化されており使いやすくなった。
日常使いのショッピング・生活利便施設は徒歩利用でき、医療機関も身近にそろう
掛川エリア周辺には「アミカ 掛川店」、「遠鉄ストア 掛川中央店」、「掛川スーパー 中央店」とスーパーマーケットが多く、日常の買い物を徒歩圏内で済ませられる。人気のグルメ店が点在するほか、ベーカリーやスイーツなどテイクアウトグルメも豊富だ。また、「掛川郵便局」をはじめ、金融機関の支店も集まる。「掛川市役所」は「掛川」駅から天竜浜名湖線で1駅2分の「掛川市役所前」駅付近にあり、徒歩でもアクセスできる。
さらには内科、小児科、歯科、耳鼻咽喉科、整形外科などかかりつけに便利なクリニックが充実。高度な医療を提供する「中東遠総合医療センター」、急病に対応する「小笠掛川急患診療所」などが比較的近くにあり、病気やけがの際も心強い。
子育て・教育の充実を図る掛川市
掛川市では市民全体での教育を目指す「かけがわ教育の日」の開催や、「中学校区学園化構想」として保育施設、幼稚園、小学校、中学校の連携を推進するなど教育に力を入れている。また、認定こども園や認可保育園など保育施設の整備にも積極的だ。子育てに優しい事業所の認定や、子育てコンシェルジュの訪問活動、質の高い教育・保育を目指した「かけがわ乳幼児教育未来学会」の活動支援、「スキンシップのすゝめ」の普及・啓発など子育てしやすい街づくりを進めている。2018(平成30)年4月には「発達相談支援センター」も開設された。
中心市街地周辺でも交流ルームやプレイルームで遊べる「掛川児童交流館」、子育てサロンの会場となる「掛川市 中央小地域生涯学習センター」が身近で、戸惑いがちな初めての子育てでも安心してサポートを受けやすい環境がある。「(仮称)SKしんきん駅前プラザ」にも子育て支援関連施設が入居する予定で、さらなる子育てサポートの充実が期待される。
また周辺には「掛川聖マリア保育園」、「かけがわ 竹の子保育園」、「トットハウス掛川やよい町」、「トットハウス掛川駅南」などの保育施設や、「くるみ幼稚園」や「智光こども園」などの幼稚園・認定子ども園などもある。
多彩な文化施設や、季節ごとの楽しみも豊富
掛川の中心市街地周辺は公共・文化施設も充実している。「掛川市立中央図書館」は「掛川城」のはす池に隣接する木造瓦葺平屋建ての建物で、落ち着いた空間で読書を楽しめる。蔵書数も約34万冊と多い。他にもイギリスやフランスのステンドグラスを展示する「掛川ステンドグラス美術館」、茶室で掛川茶を味わえる「二の丸茶室」などが近い。
掛川エリア周辺は緑も豊かだ。「掛川城公園」では約150本の桜が植えられ、春には花見を楽しめる。「掛川城」の南側を流れる逆川沿いには遊歩道があり、春には約2キロにわたって300本以上の桜が咲く。なかには掛川市で育成された新品種の「掛川桜」もある。また5月下旬から6月にかけては約33,000株40品種のユリの花も楽しめる。少し足を延ばせば、「掛川花鳥園」、「つま恋リゾート彩の郷」などのレジャースポットも豊富だ。
東海道新幹線停車の「掛川」駅に近く、暮らしの利便性に恵まれ、歴史を感じる施設や自然も身近な掛川市掛川エリア。この街では充実した日々を満喫できそうだ。
中心市街地ならではの華やぎと利便を享受する、「掛川まちなか暮らし」の魅力
所在地:静岡県掛川市