「揚輝荘」は、名古屋市発祥の百貨店「松坂屋」初代社長・15代伊藤次郎左衛門祐民が、大正時代に建てた別荘である。月見の名所といわれた覚王山の丘陵地を拓き、起伏に富んだ地形を活かして池泉を配した別荘地は、約1万坪にもおよぶ広さを持ち、最盛期には30数棟もの建物があったという。戦争で多くの建物が焼失し、敷地も開発により減ってしまったが主要部分は残り、各界の名士が訪れたころの華やかな様子を今に伝えている。 .....
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