羽曳野市は大阪府の東部に位置し、古墳が多く残るなど古くから発展していたことがうかがえる。近年は大阪市中心部にアクセスしやすいベッドタウンとして注目されるようになった。「古市」駅周辺の古市エリアも通勤・通学が便利で買い物環境に恵まれた住宅地として人気が高い。

世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」がある街

市名にもなった羽曳野という地名は、ヤマトタケルが没後に白鳥となってこの地に舞い降り、天高く飛びさった様子が「羽を曳く」ように見えたという「白鳥伝説」に由来する。「白鳥神社」にはヤマトタケルノミコトが祀られ、この地の歴史を今に伝えている。

古代の官道とされる竹内街道が通過する古市は古くから交通の要衝として栄え、源頼朝の祖先に当たる源頼信、源頼義、源義家が拠点としていたそうだ。

羽曳野市には大小合わせて多くの古墳があり、古市エリアにはとくに多く「古市古墳群」と呼ばれている。2019（令和元）年7月にはその一部が「百舌鳥・古市古墳群」として世界文化遺産に登録された。

近鉄南大阪線の主要駅「古市」駅至近

「古市」駅に近い古市エリアは交通アクセスの利便性も高い。「古市」駅は近鉄南大阪線と近鉄長野線が分岐する主要駅で、一部の特急を除くすべての電車が停車し、利用できる電車の本数が多い。「古市」駅で車両を増結する電車も多く、座って移動できること魅力だ。

近鉄南大阪線の急行を利用すれば「古市」駅から「大阪阿部野橋」駅まで18分でアクセス可能。「大阪阿部野橋」駅隣接の「天王寺」駅からOsaka Metro御堂筋線に乗り換えれば、「なんば」駅や「梅田」駅にもスムーズにアクセスできる。

古市エリア周辺には西名阪自動車道「藤井寺」IC、南阪奈道路「羽曳野」ICがあり、いずれも自動車で数分の距離だ。大阪市中心部など各方面へのドライブも気軽に楽しめるだろう。

周辺にスーパーマーケットや専門店が充実

古市エリアは買い物環境に恵まれている。「古市」駅前の「近鉄プラザ」にはスーパーマーケット「KINSHO 近鉄プラザ古市店」をはじめ100円均一ショップ、ドラッグストアなどが集まる。「古市」駅西側に広がる「白鳥商店会」には約100店舗の専門店が並んでおり、多彩な買い物を楽しめる。

他にもスーパーマーケット「サンディ 羽曳野西浦店」や「ライフ 羽曳野西浦店」、ホームセンター「ホームセンターコーナン 羽曳野西浦店」などのショッピング施設が揃う。

電車を使えば、「あべのハルカス」や「天王寺ミオ」など大規模ショッピング施設が集まる「大阪阿部野橋」駅周辺にもアクセスしやすく、休日の買い物の楽しみも豊富だ。

恵まれた子育て・教育環境

古市エリア周辺には「羽曳野市立古市幼稚園」や「あおぞら保育園」など幼稚園や保育施設が多く、子育てしやすい環境が整う。子育て支援の拠点となる「子育て支援センターふるいち」が近いこともうれしい。

小学校は「羽曳野市立白鳥小学校」と「羽曳野市立古市小学校」の2校から選択できる。「羽曳野市立白鳥小学校」に通学した場合は「羽曳野市立峰塚中学校」へ、「羽曳野市立古市小学校」に通学した場合は「羽曳野市立誉田中学校」へ進学することになる。古市エリア周辺には「大阪府立大学 羽曳野キャンパス」や「四天王寺大学」といった大学キャンパスもあり、文教エリアとしての役割を果たす。進路によっては大学まで近隣に通学できることもメリットと言えよう。

歴史や自然に親しめるスポットが豊富

古市エリア周辺は「峰塚公園」内の「峯ヶ塚古墳」など古墳が多く、醸し出す歴史は街に潤いを与えてくれる。エリア東側を流れる石川沿いには、グラウンドやテニスコートがある「石川スポーツ公園」、パークゴルフ場やバーベキュー広場がある「石川河川公園」があり、ファミリーで思い思いのひと時を楽しめる。

羽曳野市の駒ケ谷地区はブドウの産地で、「河内ワイン」も作られている。直営レストランもあり、休日には地元の味覚を味わうのも満ち足りた時間になるだろう。

暮らしの利便性に恵まれ、歴史と自然に抱かれた古市エリア。ここでは穏やかな暮らしを満喫できそうだ。