飛鳥、奈良朝時代から知られている約1400年の歴史を有する「白浜温泉」。斉明、天智、持統、文武天皇など、多くの宮人たちも利用した、由緒ある温泉で、道後温泉、有馬温泉と並び、日本三大古湯の一つとされている。中でも、湯崎七湯に数えられる「崎の湯」は白浜温泉の中でも最も古い歴史を残している。雄大な太平洋が目の前で眺めることができる場所にある露天風呂だ。

温泉の入り口からすでに情緒あふれ、岩場にある湯壺自体、万葉の時代から残る歴史のあるもの。太平洋の波しぶきが届くほどの場所にあり、湯船からはまるで、海と一体になったような開放感。湯に浸かりながら、波の音、潮の香り、美しい空など五感を使って自然を体ごと感じることができる。女湯の露天風呂には板塀が備えられ、屋根付きの湯船もあり、外から見えない配慮がされている。

源泉名は行幸源泉（みゆきげんせん）、泉質はナトリウム塩化物泉。泉温は78.0度で、神経痛、関節痛、慢性皮膚病、婦人病 などに効能があると言われている。タオルの販売はあるが、お風呂の湯は海に流れるため、シャンプー、リンス、石鹸などを利用することはできない。歴史を感じながら温まることができる、貴重な温泉と言える。

崎の湯
所在地：和歌山県西牟婁郡白浜町1668 
電話番号：0739-42-3016
営業時間：8:00〜17:00（7/1〜8/31は7:00〜19:00、4/1〜6/30と9/1〜9/30は8:00〜18:00）
定休日：無休（メンテナンス等による臨時休業あり）
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