福岡市のほぼ中心に位置する「大濠公園」内にある「レストラン 花の木」。1953（昭和28）年に福岡県初のフランス料理の店「ロイヤル中洲本店」として中洲で創業した老舗だ。その後、70年代に現在の「花の木」に改名し、この地に移転。1階は喫茶（同グループの「ロイヤルガーデンカフェ大濠公園」）、2階ではフランス料理を提供し、地元の人々や著名人らに愛されてきた。

1階で受付を済ませ、階段を登るとまず目につくのが、ずらりとボトルが並ぶワインセラー。同店では創業当時からワインにも注力しており、フランスを中心にイタリアやニュージーランド、そして日本など各地のものをおよそ700本保管している。また、スタッフの多くはソムリエ資格を保有していてペアリングの提案も可能。ワインとのマリアージュで、さらに充実したひと時を過ごせそうだ。

「味もサービスも。すべては心から楽しんでいただくためのもの。」との想いのもと創業以来、手間と時間を惜しまず、素材を引き立てる「正統派のフランス料理」にこだわり続けてきた。一方、フォアグラやジビエなどフランスならではの食材を除き、多くは九州・福岡産のものを集めており、コース内容は時期の仕入れによって変わるため、何が提供されるかは当日までのお楽しみ。
※食材によるアレルギーなどがある方は、予約の際に伝えておくと細やかに対応してくれます。

「花の木」を含め、同グループを代表する料理といえば「オニオン・グラタン・スープ」だろう。何時間もかけて丁寧に仕込まれた琥珀色のコンソメスープに、じっくりと炒めた玉ねぎの優しい甘みと香り、そしてチーズの組み合わせはまさに伝統の味。かの名優マリリン・モンローがハネムーンの際に来店し、その味に魅了され、3日間にわたりリピートした、との逸話も残されている。
※「オニオン・グラタン・スープ」は通常コースの内容を一部変更するかたちで注文できます。
※玉ねぎは基本的に淡路島産ですが、その時期の仕入れによって産地の変わることがあります。

全面ガラス張りのダイニングルームはどの席からでも四季折々、時とともに変化する「大濠公園」の顔を見渡すことができる開放的な空間。園内の美術館や日本庭園、季節のイベントなどで公園に立ち寄った際や、ウェディングや歓送迎会、アニバーサリーなど特別な日には、「花の木」の美味しいフランス料理と心からの”おもてなし”で思い出に華を添えてほしい。

レストラン 花の木
所在地：福岡県福岡市中央区大濠公園1-3 ボートハウス大濠パーク2F
電話番号：092-751-3340
営業時間：12:00～15:00（L.O.14:00）、17:30～21:00（L.O.19:30）
定休日：月曜日（祝日の場合は翌日）
https://hananoki-f.jp/