武蔵野の雑木林が残り、暮らしの利便性にも恵まれた新座市
新座市は埼玉県南部に位置し、東京都心に近いことからベッドタウンとして発展を遂げた。地形的には武蔵野台地上にあり、今も武蔵野の面影が感じられる雑木林が残るなど、豊かな自然にも恵まれている。
川越街道の宿場町、平林寺の門前町として発展
新座市内では旧石器時代の遺跡が発見されるなど、古くから人々の生活が営まれてきたことがうかがえる。「大和田ファミリープール」周辺の「新開遺跡」はその代表的存在で、旧石器時代から平安時代にかけての遺構・遺物が見つかった。
奈良時代には武蔵国に新羅郡が設けられ、平安時代に表記が新座(にいくら)郡と改められている。これが新座という地名の由来とされている。
江戸時代になると川越街道が整備され、中山道の脇往還として利用されるようになった。今の大和田には宿場が設けられ、にぎわっていたという。また、「平林寺」が岩槻から野火止に移され、門前町としても発展を遂げた。「平林寺」には今も雑木林が残り、国の天然記念物にも指定されている。1655(承応4)年には野火止用水が開通。現在の新座市内では多くの新田が誕生した。
戦後は宅地開発が進み、ベッドタウンとして進化。近年は、新しい道路の整備や「新座」駅周辺の土地区画整理事業など都市インフラ整備が行われ、成熟した街へと生まれ変わっている。
東京都心方面へ向かう路線との接続駅が多く便利なJR武蔵野線
新座市は交通アクセスの利便性も高い。「新座」駅からはJR武蔵野線が利用できる。JR武蔵野線は「北朝霞」駅で東武東上線、「武蔵浦和」駅でJR埼京線、「新秋津」駅で西武池袋線、「西国分寺」駅でJR中央線と乗り換えでき、東京都心方面へのアクセスはスムーズだ。新座市北部からは東武東上線の「志木」駅、南部では西武池袋線の「清瀬」駅や「ひばりが丘」駅も利用しやすい。
国道254号や国道463号など幹線道路が多いことから、自動車での移動も便利だ。関越自動車道の「所沢」ICも近く、高速道路に短時間でアクセスできる。
「新座」駅前に新たなショッピング施設が誕生
「新座」駅周辺では土地区画整理事業の進捗に伴い、大型ショッピング施設の「ラ・ヴィーニュ新座」がオープン。買い物がさらに便利になった。「ラ・ヴィーニュ新座」にはスーパーマーケット「フードガーデン 新座店」や子ども・ベビー用品店の「トイザらス・ベビーザらス 新座店」があり、多彩な買い物ニーズを満たしてくれる。
「新座市役所」周辺に公共施設が集中
「新座」駅近くには「新座市役所」をはじめ、「新座市立中央図書館」、「新座市民会館」など公共施設が集まり、行政手続きや公共サービスの活用がしやすいことも魅力のひとつだろう。
豊かな自然環境を活かしながら、時代に合わせて変化を遂げる新座市。今後もさらに便利で快適な暮らしが楽しめそうだ。