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Special Column

子どもと親の成長をも見据えた独自の保育を実践する「椎の実保育園」

駅からバスで10分ほどの閑静な住宅地がひろがる浦和区瀬ヶ崎エリア。JR「北浦和」駅と「浦和」駅の2駅を利用できる利便性の高い環境で、「浦和駒場体育館」や「さいたま市青少年宇宙科学館」、サッカーの聖地として知られる「浦和駒場スタジアム」のある「駒場運動公園」も徒歩圏にある恵まれた生活環境が特徴です。
子育て世帯にも人気の高いエリアとして知られており、もっとも関心の高い子育て事情を知るべく、浦和区瀬ヶ崎にある私立の認可保育園「椎(しい)の実保育園」に伺い、園内の様子や日々の活動について見学させていただきました。

子どもはもちろん、保護者とのコミュニケーションも大切に

椎の実保育園
椎の実保育園

1982(昭和57)年の開園より36年目を迎える同園では、現在およそ80名の子どもたちが一緒に生活を送っています。交通量の多い産業道路から少し距離の離れた住宅地にあり、昨今市内でも増えている交通の利便性を優先したいわゆる駅前保育園ともまた違った保育が実践されています。

同園のホームページによると、「挨拶のできる子ども」「健康で明るい子ども」「思いやりのある子ども」が保育目標として掲げられていますが、毎朝、園児が登園するときには職員が必ず出迎えて保護者の方ともしっかり挨拶を交わしているようです。タイムカードや機器を導入して入退出の管理を自動化、システム化する施設も増えているようですが、職員全員が子どもの顔と名前を把握しているのはもちろん、保護者の方ともきちんとコミュニケーションを図れるような距離感を大切にしています。

保育目標
保育目標

社会福祉法人中心会が運営する保育施設のため、公立の保育園とも異なり職員の異動は無く、新卒で採用した1名と4年目を迎える中堅の先生のほかは、10年以上もの勤続年数を数えるベテランの先生方ばかりで、はじめて子育てをするお母さんにとっては気軽に相談できる頼りになる存在です。
取材に伺った日は大雪に見舞われた直後だったため、園庭や屋上にはまだ降り積もった雪が残っていましたが、雪やつららを手にして遊ぶ元気な子どもたちの姿が印象的で、「つららあげる♪」とはじめて会った人にでも屈託の無い笑顔を見せてくれる素直さに心安らぎました。

雪遊びをしてつららを見せてくれる子どもたち
雪遊びをしてつららを見せてくれる子どもたち

イベントを通じて「家族が一緒に過ごす時間」を作る

同園の年間を通じた行事予定と園の一日のスケジュールはホームページにも詳しく記載されていますが、10月に開催される「運動会」や8月の「しいのみ夏まつり」、「クリスマス会」やイルミネーションの「点灯の集い」、「浦和駒場スタジアム」のトラックを使用した「ランニング大会」など行事が盛りだくさんで、子どもと保護者が一緒になって楽しめる催しも数多く行われています。

また同園ならではの取り組みのひとつに、全園児を対象にした「成長を祝う会」があり、市民会館うらわのホールを舞台にしたビッグイベントがあります。平成30年度からは改修工事を終えたプラザイーストで行われる予定のようですが、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒になって園児の成長をみんなで祝う特別な一日です。

子どもの成長を大切に
子どもの成長を大切に

幼稚園ではなく保育園のため、ご両親の仕事の都合があるのはもちろんですが、イベントを通じて子どもの成長を実感できる機会を提供したり、イベント後は保育の受入れを敢えて行わないことで親子の時間をとれるよう促したりと、子どもだけではなく子育てをする親も含めて面倒を見てもらっているかのような心の通じる保育園です。

家族の在り方、良い子育てとは?を問い続ける姿勢

園が出資をして取り組む3~5歳児を対象とした「体育保育」(毎週水曜日)や「E.C.C英語教室」(月曜日、ただし3歳児は月1回、4・5歳児は月2回)、「成長を祝う会」での発表を目的とした「ヤマハ音楽指導」も年間10回程度を行い、保育園というくくりでは語りきれないほどの取り組みを実践していることが分かりました。

普段の保育の様子
普段の保育の様子

はじめて子育てをするご両親にとっては、保育の実際というのは分からない部分が多くありますが、主食のご飯を持参することを入園時のきまりごととして徹底している同園の方針を理解するなかで、子どもにとっても親にとっても大切な時期をどこでどう過ごすべきか答えが見えてくるのかも知れません。
市内の保育園では、お金さえ払えば主食も含めて給食を用意してもらえるのが一般的なため、多忙なご両親にとってはそのほうが効率的なのは疑う余地もありませんが、自分で自分のお弁当箱を持って来るという行為そのものが子どもの成長を促しひいては親子の絆を深めるとすれば、どちらが自分たちの家族にとって必要かを考えるきっかけにもなるでしょう。

家族のコミュニケーションはいろいろなところに隠れている
家族のコミュニケーションはいろいろなところに隠れている

入園に際しては一般的な施設見学のほか、個人面談もかならず実施しているようで、ただ子どもを預ける場所として見るのではなく、子どもにとっても親にとっても大切な時期を過ごす場所という意識でとことん相談してみては。

椎の実保育園

椎の実保育園

所在地:埼玉県さいたま市浦和区瀬ヶ崎5–21–18
URL:http://www.shiinomi-hoiku.jp
※この情報は2018(平成30)年1月時点のものです。

子どもと親の成長をも見据えた独自の保育を実践する「椎の実保育園」
所在地:埼玉県さいたま市浦和区瀬ヶ崎5-21-18 
電話番号:048-887-2112
定員:70名
入園対象:生後57日~5歳
開園時間:7:30~19:30(土曜日7:30~13:30)
http://www.shiinomi-hoiku.jp/




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