江戸時代から栄え、今もショッピングタウンとしてにぎわう志木市
志木市は埼玉県南部に位置し、人口は7万人を超える。1914(大正3)年に「志木」駅の開設により、交通の利便性が向上。現在は志木市全域がベッドタウンとして成長を遂げた。「志木」駅周辺は大型ショッピング施設が集まり、ショッピングタウンとしても機能する。
新河岸川の舟運で発展
志木は律令時代にも記録が残るなど長い歴史を持ち、1874(明治7)年に引又宿と舘本村が合併した際にも志木宿という名が採用されるなど由緒ある地名だ。
江戸時代の志木は新河岸川の舟運の拠点として発展した。現在の志木市本町一丁目付近に設けられた「引又河岸」は奥州道(現・志木街道)と新河岸川の交点にあり、舟運と陸路の要衝として市や宿場が設けられるなど、大いに栄えていたという。
1914(大正3)年の鉄道開通により舟運は衰退したものの、今も「志木市いろは商店会」で営業を続ける老舗や、「志木」駅から「志木市役所」方面への通り沿いに残る土蔵造りの街並みに当時の面影をみることができる。
志木市内には、ほかにも「旧村山快哉堂」や「旧西川家潜り門」、「いろは樋(どい)の大桝」といった歴史を感じられるスポットが多い。
東武東上線や東京メトロ有楽町線、東京メトロ副都心線直通電車で東京都心直結
志木市での暮らしは交通アクセスの利便性も魅力だ。志木市内には東武東上線「志木」駅と「柳瀬川」駅の2駅がある。東武東上線には「池袋」駅に向かう電車のほか、東京メトロ有楽町線や東京メトロ副都心線に直通する電車もあり、「永田町」駅や「有楽町」駅、「新宿三丁目」駅や「渋谷」駅など東京都心部にもダイレクトアクセスとなる。東京メトロ副都心線直通電車は「渋谷」駅から東急東横線への直通運転も行われており、「横浜」駅や「みなとみらい」駅方面へのレジャーも快適だ。
「志木」駅は「TJライナー」号以外のすべての電車が停車する主要駅で、とくに利便性が高い。「志木」駅から平日朝7時台に東京都心へ向かう電車は30本もあり、長時間待つことなく電車に乗れる。快速急行を利用すれば「池袋」駅まで2駅19分と近く、「志木」駅始発の各駅停車を利用すれば座って移動できることもうれしい。
「志木」駅の1駅隣の「朝霞台」駅では、東京都心から放射状に延びる路線との接続駅が多いJR武蔵野線に乗り換え可能。1回の乗り換えでアクセスできるエリアは広い。「池袋」駅から「志木」駅には平日の終電後に出発する深夜急行バスが利用できるほか、「志木」駅からは「羽田空港」への直通バスもあり、飛行機を使った旅行のときも快適に空港まで移動できる。
埼玉県内有数のショッピングタウン
「志木」駅周辺には「マルイファミリー志木」をはじめ、「エキア志木」や「ヴェルモ 志木」など多彩なショッピング施設が充実するほか、昔ながらの商店街「志木市いろは商店会」も広がる。
周辺には「ビバホーム 志木店」など郊外型のショッピング施設も多く、多彩な買い物を楽しめるだろう。
名門校が集まる街
「志木」駅周辺は、埼玉県内で最難関として知られる「慶應義塾志木高等学校」をはじめ、「立教大学新座キャンパス」や「立教新座中学校・高等学校」など教育施設が集まり、文教エリアという性格も持つ。これらの教育施設に短時間で通学できることも志木市の大きな魅力だ。
東上線の始発電車が多い「志木」駅を利用でき、買い物が便利で教育環境にも恵まれた志木市。ここは暮らしの場としてバランスが取れた街といえよう。
江戸時代から栄え、今もショッピングタウンとしてにぎわう志木市
所在地:埼玉県志木市