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埼玉県川越市コラム

江戸時代、城下町として栄えた川越市は「小江戸」とも呼ばれ、風情あふれる街並みが広がる。現在は、埼玉県第3の都市として発展し、ショッピングや公共施設、文化施設が充実した暮らしやすい街だ。川越市下老袋エリアは、川越市の東部に位置し、入間川や荒川を挟んで上尾市と隣接する場所にある。川越市の中心市街地や郊外型のショッピングセンターが近いという利便性に加え、豊かな自然とのどかな風景が広がり、住いの場としても望ましい環境がある。
下老袋エリアは明治時代までは下老袋村と呼ばれていた。その後、古谷村への編入などを経て、1955(昭和30)年から川越市の一部となっている。この付近では、荒川や入間川の治水工事が盛んに行われ、安全に暮らせる街へと生まれ変わらせる努力が続けられてきた。江戸時代の1680年(延宝8年)、荒川と入間川の合流点を上流に付け替える工事が行われた。この頃の下老袋エリアは、荒川の「老袋の渡し」や、舟運の「老袋河岸」として栄えたという。
さらに、1954(昭和29)年、37年の歳月を費やした荒川・入間川の合流部分の改修工事が完成。荒川の流路を直線的にするとともに、入間川の合流部を下流に移動、荒川と入間川の間には背割堤などが築かれた。この工事により、かつて「老袋の渡し」があった場所は入間川の河川敷となり面影は失われてしまったが、集落内にある「氷川神社」や「水神宮」の碑などに当時の栄華を感じることができるだろう。
下老袋エリアから鉄道を利用する場合は、バスや自動車で「川越」駅や「本川越」駅に向かうか、自転や自動車で「南古谷」駅に出ることになる。「川越」駅からは東武東上線が「池袋」駅へ直結。「川越」駅には快速急行電車や快速電車、急行電車などすべての電車が停車するのも便利だ。さらに、東京メトロ副都心線・有楽町線への直通電車もあり、「銀座一丁目」駅や「新宿三丁目」駅にも乗り換えなしで行くことができる。
「本川越」駅からは西武新宿線が利用可能。「高田馬場」駅や「西武新宿」駅などに向かう場合は、「本川越」駅から電車に乗るとよい。西武新宿線は「本川越」駅が始発で、少し並んで待てば座って移動できることもうれしい。
「南古谷」駅にはJR川越線が発着している。川越線は「大宮」駅からJR埼京線を経由してりんかい線への直通電車も走り、「大宮」駅をはじめ、「大崎」駅やお台場方面にダイレクトアクセスが可能だ。
バス便は、「トワーム小江戸病院入口」停留所から「本川越」駅経由「川越」駅行きや「上尾」駅に向かう路線が利用できる。どちらも平日日中時間帯で、1時間に1~2本程度走っている。一停留所隣にある「埼玉医大」停留所まで歩けば「川越」駅方面の始発バスがあり、平日日中で1時間4~6本のバスが出ている。
下老袋エリア周辺には、コンビニエンスストアやドラッグストアがあり、日常の買い物なら近くで済ませることができる。自動車を利用すれば、「UNICUS(ウニクス) 南古谷」などの郊外型のショッピング施設も近い。入間大橋を渡って上尾方面に向かえば2013年6月に大型ショッピングセンター「アリオ上尾」がオープン。このエリアの買い物環境はさらに充実した。
バスや自動車で「川越」駅周辺に出れば、「丸広百貨店 川越店」をはじめ「クレアモール」などの商店街で、ショッピングを楽しめる。
武蔵野台地周辺では、古くから小麦の栽培がさかんに行われ、小麦を使った「うどん」食文化が根付いている。近年は「武蔵野うどん」と呼ばれご当地グルメとして人気が高い。川越市も例外ではなく、下老袋エリア周辺にも「伊佐沼庵」など「武蔵野うどん」の名店が集まり、店それぞれの味の違いを楽しめるという魅力もある。
川越市には、歴史が長い教育機関が多いことも特徴だ。「埼玉県立川越高等学校」は旧制中学が前身、「埼玉県立川越女子高等学校」は川越高等女学校がルーツで、ともに埼玉県内有数の名門校として知られている。私立校でも、「城北埼玉高等学校」や「星野高等学校」、「川越東高等学校」など高い進学実績を誇る学校が多い。
緑に親しめるスポットも多い。近くの荒川や入間川、伊佐沼に行けば、水と緑が降りなす美しい風景を気軽に楽しめる。陸上競技場、体育館、テニスコートなどを備える「川越運動公園」やフィールドアスレチック冒険の森がある「伊佐沼公園」などユニークな公園も多く、充実した時間を過ごせるだろう。
下老袋エリアは、医療施設が集まっていることも心強い。「埼玉医科大学総合医療センター」は、川越市だけでなく周辺エリアを含めた地域の基幹病院として機能。認知症専門病院である「トーワム小江戸病院」や産婦人科・小児科が専門で分娩も行っている「愛和病院」など、専門性の高い医療施設も充実している。また、伊佐沼のそばにある「川越救急クリニック」は、救急専門の開業医としてマスコミなどでも取り上げられる話題のクリニックだ。
このエリアは、祭りやイベントもさかんに行われている。なかでも毎年10月に開催される「川越まつり」は川越市最大のイベントで、豪華絢爛な山車が市内を練り歩くシーンは大迫力。毎年多くの人々を魅了する。隔年夏に「伊佐沼公園」で開催される「小江戸川越花火大会」や、「下老袋 氷川神社」で毎年2月に行われる「老袋の弓取式」、毎年4月に行われる「老袋の万作」など地域の祭りも多い。
美しい自然の中で、季節の行事とともに暮らすことができる川越市下老袋エリア。ここには、都心では決して味わうことができない豊かな時の流れがある。




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