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上質素材の手作りプチガトー

パティスリー キャンジュール

パティスリー キャンジュール
パティスリー キャンジュール

ロードサイド店が並ぶ平成通り。そこに小さくもひときわ眩しく輝く「パティスリー キャンジュール」の白い店舗。2011(平成23)年5月にオープンしたパティスリーで、店内に一歩入れば、宝石のように美しいプチガトーが並んでいる。

この店を営んでいるのは那須夫妻。夫の功典氏は木更津の出身ということだ。若かりし頃の那須氏は「いつか地元に店を構えたい」と決心をして都心へ移住。厳しい修行の日々を送ったという。彼の修行先の一つ、東京・目黒区柿の木坂の「キャトル」は舌の肥えたセレブが愛用する目黒通り沿いの有名店。大人向けの、本格志向のフランス菓子の腕はそこで培われたという。その後は浦安の名門「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」のパティシエとしても勤め上げ、幅広いノウハウも身につけた。そして満を持して地元へ戻り、開店を迎えたというわけだ。

パティスリー キャンジュール
パティスリー キャンジュール

蔵波台にはほかに老舗ケーキ店があり、その厚いファン層に新たな店をアピールするのは難しい面もあったという。那須シェフの修行先はいずれもかなりの高級店。同じ味を追求すればコストが高くつきすぎ、地元のお客さんには受け入れられない。しかし味を落とすことはできない。そのジレンマに悩みながら落ち着いたのは、良い素材を使うべき部分には使い、コストをカットできる部分はカットして技術で補完する、「低価格・高品質」のケーキ。言ってみればケーキ界のハイブリッドカーだ。

パティスリー キャンジュール
パティスリー キャンジュール

那須氏はこの「低価格・高品質」のケーキを実現するため、今でもアシスタントにいっさい頼らず、独りで黙々とケーキを作っている。目指すのは安かろう悪かろうではなく、安いのに美味しいケーキ。お客さんの多くは地元のファミリー層なので、洋酒の効いた修行先の味を地元向けに見直し、老若男女に受け入れられる、ナチュラルでマイルドな仕上がりを意識しているという。

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