都心の利便性と華やぎを享受し、水辺に憩う月島・中央区佃エリア
東京23区のほぼ中央に位置し東京都中央区は、銀座、日本橋、「東京」駅に接する八重洲など、都心を代表するエリアを擁し、商業施設や文化施設が集積している。その中央区のなかで南に位置する月島は、下町風情が残り、隅田川の水辺が寄り添う穏やかで暮らしやすい環境が広がっていることが特徴だ。
400余年の歴史をもち、住みやすい街として発展してきた月島の歴史
中央区佃の地名は、江戸時代初期にできた人工小島「佃島」に由来する。1590(天正18)年、徳川家康が摂津国佃村(現・大阪市西淀川区佃)の腕利きの漁民たちを江戸に呼び寄せ隅田川河口の三角州を与えると、彼らはそこを埋め立てて住み、江戸近辺で漁業を営んだ。この漁民たちが小魚や貝を煮詰めて作った保存食が「佃煮」のルーツとなった。現在も、創業1827(天保8)年の「天安本店」をはじめ江戸時代から続く複数の佃煮老舗が営業を続けている。
1853(嘉永6)年には、「佃島」の隣の「石川島」に水戸藩が日本初の洋式造船所「石川島造船所」を開設。明治以降には民営化され「石川島平野造船所(現「IHI」)」となり、日本の造船業の中心に成長。さらに、1892(明治25)年に埋立地として「月島」が誕生すると、一帯には工業・海運業関連の労働者が流入し、大正から昭和初期にかけても人口は増え、商業地としても発展した。近年、工場が移転や閉鎖となると、工場跡地や再開発地区にはマンションが多く誕生。地下鉄2路線も利用できる、都心に近いウォーターフロントの居住地として注目されるようになった。
生活利便施設は徒歩圏に揃い、快適に暮らせる街
徒歩圏に生活利便施設が揃っていることも月島エリアの魅力だ。「月島」駅西側には「文化堂 月島店」「フジマート 月島店」「ダイエー 月島店」など複数のスーパーマーケットや、佃エリア北側の再開発地区「大川端リバーシティ21」内のスーパーやレストラン、スポーツ施設なども利用できる。
また周囲には、中央区役所の特別出張所、図書館、児童館などが入居する複合公共施設「月島区民センター」や、「中央区休日応急診療所」「月島医療ステーション」「石川島記念病院」といった医療施設も周辺に充実している。
世代を超えて愛される月島エリアご当地グルメ「もんじゃ焼き」
月島周辺の駄菓子店で親しまれていた子どものおやつがルーツの「もんじゃ焼き」。昭和30年代にわずか数軒だったもんじゃのお店は平成に入る頃から急増し、「西仲通り商店街(通称:月島もんじゃストリート)」を中心に、「海鮮もんじゃ 片岡」「近どう 本店」「もんじゃ麦 本店」など多くの店が並ぶ。
開放的なウォーターフロントで心と身体をリフレッシュ
水辺や緑豊かな公園が多いのも月島エリアの特徴のひとつ。隅田川沿いには「佃公園」や「石川島公園」といった開放的な空間が整備され、休日には家族連れやベンチで読書をする人など、近隣住民が憩う。桜が咲く春には花見を楽しむ人々で賑わい、川面に映る街の光が美しい夜景の名所としても人気。隅田川のリバーサイドは「隅田川テラス」として、両国・蔵前・浅草エリアまで続く散策路となっており、ジョギングやウォーキングも楽しめる。
地下鉄2路線利用で都心が身近に、湾岸エリアの人気スポットも日常圏内
エリアには1988(昭和63)年に東京メトロ有楽町線、2000(平成12)年には都営地下鉄大江戸線の「月島」駅が開業。最短時間であれば、有楽町線で「銀座一丁目」駅へ3分、「有楽町」駅へ5分、大江戸線で「六本木」駅へ15分、ターミナル「新宿」駅へ25分でダイレクトアクセスが可能。都心を走る地下鉄2路線を使える利便性の高さは、通勤や休日の外出シーンを快適にしてくれるだろう。
少し足をのばせば、レストランやシネコンなど約180店舗が集まる「アーバンドックららぽーと豊洲」、運河沿いのテラスやカフェが気持ちのいい「晴海アイランド トリトンスクエア」などの大型商業施設、さらに「東京都中央卸売市場 豊洲市場」など湾岸エリアの人気スポットも近く、遠出することなく映画やショッピングなどレジャーを満喫できる。